環境活動:環境マネジメント 環境経営
環境経営推進体制
富士通ゼネラルグループは、環境経営に関する組織横断的な課題解決の場として、社長を委員長とする「全社アカスリ委員会(注1)」を、さらに気候変動や資源枯渇といった地球環境問題に関する課題を協議し、その対応策と活動の進捗を管理する場として、サステナビリティ推進本部長を委員長とする「環境推進委員会」を設けています。
また、当社グループは、国際規格ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築して、環境経営を推進しています。当社グループ内では、日本国内が第三者による統合認証を取得しており、グループ一体となって環境経営を推進しています。一方、海外生産会社は、各工場単位で環境マネジメントシステムを構築しており、それぞれが第三者認証を取得して環境経営を推進しています。
環境マネジメントシステムの構築・運用
富士通ゼネラルグループの環境マネジメントシステム(EMS)は、当社および国内グループ会社でひとつの認証を取得している統合認証と、独自に国際規格ISO14001を取得している海外生産会社5社の個別認証で構築されています。いずれにおいても、それぞれの組織の活動に関わる「著しい環境側面」や「遵守義務」「リスクと機会」を特定し、それらを考慮した環境目標を確立し、活動計画を策定しています。活動した結果、環境目標が達成されているかどうかの評価を定期的に行っています。
2021年度は、EMSシステムをより進化させるための見直しを行うとともに、周知教育の充実等により各組織での理解を深め、定着と着実な運用の推進を目指して活動しました。また、個別認証を獲得している海外工場についても、法令順守に関する本社のガバナンスを強化する取り組みを開始しました。
内部監査や外部審査で指摘された事項については、それらの是正を図るとともに、事例を社内に横展開することで、同じような間違いの発生を抑止するよう努めています。
内部監査の実施と結果
ISO14001:2015 年版規格は、企業の本来業務を通じて、環境配慮や環境保護に貢献することを求めています。
2021年度は、前年に引き続いてのリモート監査を回避し、特に各営業拠点については時期を遅らせて、対面での内部監査を実施しました。なお、統合認証となっている国内各サイトにおいては、法令順守に関わる不適合の指摘はありませんでした。
監査の重点ポイント
- 部門方針に掲げた内容と活動が整合しているか
- 活動が継続的改善を意識した目標になっているか
- 必要な力量の定義と力量向上に向けた教育が行われているか
- 環境に関する外部コミュニケーション記載が残されているか
- 責任者の掲示が現状と合っているか
- 現場の4S(注3)が定着しているか
- 環境周知教育の受講対象者漏れがないか
2021年度 内部監査の結果
区分 | 指摘・改善件数 |
---|---|
環境法令等の逸脱リスクに関する不適合 | 2 |
その他の環境リスクに関する不適合 | 17 |
外部監査の実施と結果
2021年9月に、統合認証の対象である当社および国内グループ会社に対して、ISO14001:2015年版規格に基づく維持審査が行われました。審査の結果、環境法令等の逸脱リスクに関わる不適合の指摘はありませんでした。その他の環境リスクに関する不適合の指摘事項については当該被監査部門とISO事務局が協力して対策を検討・実施し、認証を維持しています。
また、個別認証となっている海外生産会社5社においても、それぞれのスケジュールに基づいて外部監査が行われ、認証を維持しています。
2021年度 外部監査の結果
区分 | 指摘・改善件数 |
---|---|
環境法令等の逸脱リスクに関する不適合 | 2 |
その他の環境リスクに関する不適合 | 7 |
- 注1 全社アカスリ委員会:
- 環境負荷低減と高収益の基盤を築き上げるための全社活動。
- 注2 内部環境監査チーム:
- 個別の環境マネジメントシステムの単位毎に編成。
- 注3 4S:
- 整理・整頓・清掃・セーフティー