6. 従業員・家族への支援
1. ハイリスクアプローチ
生活習慣病有リスク者をスクリーニングし、ハイリスク者を対象に、行動変容を促すよう指導や様々な取り組みを行っています。
産業医・看護職による継続的支援
受診確認と処方薬の服用状況を確認し、治療継続を支援しています。
特定保健指導
健康診断の結果によって生活習慣病予備群と判断された対象者に対し、特定保健指導を実施しています。
- 特定保健指導対象者:388名(2022年度)
- 内 特定保健指導実施者:180名(2022年度)
人間ドック等健診
健康保険組合では脳ドックや肺のCT検査の希望者に費用補助を行い、受診の促進を図っています。
- 脳ドック他:74名、肺のCT検査:158名(2022年度)
がん対策
がん対策は、早期発見、早期治療を基本として、健康保険組合が法定健診時に合わせて胃がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮がんの検診を無料で実施しています。オプションで腹部超音波検査も用意しています。
- 2022年度主ながん検診受診者
- 胃がん:1,459名
- 大腸がん:1,768名
- 前立腺がん:966名
- 乳がん:373名
- 子宮がん:319名
歯科健診
健康保険組合では希望者に歯科健診を無料で実施し、要治療の歯、歯周病、歯の衛生状態などを歯科医が判定し、歯の健康状態の把握に役立てています。
- 歯科健診受診者:341名(2022年度)
2. ポピュレーションアプローチ
a. 生活習慣病予防
生活習慣病を予防するため、様々な施策を実施しています。
健康いきいきチャレンジプログラム
健康でいきいきした生活(職場)を実現するため、従来のウォーキングアプリに加え、歩数以外の運動、栄養、休養等様々なカテゴリーの健康(生活)習慣の目標を設定して、楽しみながら行動変容を実現するためのアプリを利用したポイントプログラムです。
当アプリは健康経営推進部で作成し、健康保険組合・労働組合と共同で1カ月開催しました。全国から参加があり、ポイント上位チームには素敵な賞品が贈られました。

健康いきいきチャレンジプログラム、及び、健康経営部作成アプリのお知らせ
ウォーキング奨励の健康増進プログラム
ウォーキングを奨励するため、健康保険組合では社員と家族の方に、毎日の歩数がポイントとなる「健康増進マイレージプラン」を提供しています。スマホや歩数計で貯めたポイントは宿泊施設の利用、テーマパークの入園券、映画鑑賞券、ギフト券などに交換することができます。

リソルライフサポート株式会社のソフトを利用しています。
b. 社内広報誌の配布
健保ニュース
健康保険組合では広報誌「健保ニュース」を発行し、健康保険組合と健康経営推進部から社員やご家族に必要な健康情報を提供しています。
- 春・夏・冬 計8,990部発行(2022年度)

健康デザイン冊子2024
健康経営推進部、人事統括部、健康保険組合の3部合同で社内の現状や健康に関する情報・制度をまとめた冊子を全社員に配布しています。2024年度に向けて社員が会社の健康目標を達成することを目的としています。
- 2,820部発行(2022年度)

c. 受動喫煙防止&卒煙
卒煙セミナー
喫煙者で卒煙を希望している従業員を対象に、卒煙セミナーを開催しました。禁煙推進企業コンソーシアム事務局長より直々に講演してもらいました。卒煙を目指すための行動やメカニズムを学び、禁煙ガムを配布して喫煙者を減らす取り組みを行いました。

※喫煙者が禁煙に対する考えをタイプ別に分けた図
d. メンタルヘルス施策
健康の教育、医療職とのつながり作りを主な目的とし、全社員を対象に、産業医や保健師による健康面談(1回15分程度)を実施しています。

【当社全社員健康面談の効果・機能】
メンタルヘルスケアの研修を行っています。
セルフケア研修(健康維持・ストレス緩和・メンタルマネジメント)
産業カウンセラーを外部から招き、セルフケア(自分自身でストレスの存在に気付き、それに対処するための 知識と方法)について学べるオリジナル動画の視聴とオンライン座談会を実施しました。
メンタルヘルスにおけるセルフケア
自分に合ったセルフケアの方法を探すことやストレスとの付き合い方、自身の自動思考の特徴を知る事を学べる研修をe-learningで実施しました。
管理職向け部下の心身の不調時対応研修
上司として、どのような行動やアドバイスが部下にとって適切な対応になるか、e-learningで研修を実施しました。
e. 職場の活性化
部門の垣根を越えたコミュニティを行うことで、社員間のコミュニケーションを促進し、イノベーションの創造を促しています。
健康いきいきワールドカフェ(ワークショップ)
希望者を対象に「安全・安心・健康を起点として、当社はどのように社会問題解決に取り組んでいくべきか?」を考える場を設け、5つの社会問題をテーマに、新規事業アイディアを考え、発表し、共有しました。
5つの社会課題
- ①孤立・孤独対策
- ②過疎化対策
- ③防災対策
- ④健康格差の是正
- ⑤メンタルヘルス対策


”健康いきいきワールドカフェの様子”
川崎フロンターレ(地元スポーツチーム)~家族を含めたコミュニティ~
サッカー観戦ツアーを企画し、会場で他部門の社員と家族が一緒に応援し、一体感が生まれました。

園遊会 ~会社から社員と家族に感謝を伝える場~
社員・家族に感謝を伝える場として、よみうりランドを舞台に、当社独自のイベントや遊園地を楽しんでもらいました。また、川崎市の合唱団を招き歌声を披露いただき、地域貢献・地域交流をはかりました。

ファミリーデー
社員の家族(小学生)を対象に、ファミリーデーを開催しました。社員の働く姿を間近で見ることで、社会や仕事に興味をもち、働くことの大切さを知ることや、将来の夢や希望を考えるきっかけの場を作りました。

ウォーキングイベント
健康増進を目的に、江の島(鎌倉)、奈良飛鳥(関西)、静岡(浜松)でウォーキングラリーを開催しました。自由に楽しみながら歩くことで、一緒に働く仲間やその家族との交友が深まる機会ともなり、イベントを満喫しました。

食育マルシェ
「野菜を学ぶ」“食育マルシェ”を隔月で開催しています。オンラインでも参加でき、様々な地域の社員の方が参加しています。特別価格で野菜の購入もでき、社員間のコミュニケーション促進や家族の健康をサポートしています。
株式会社ヴァカボ

リフレッシュヨガライブセミナー
インストラクターを本社に招き、ヨガセミナーを開催しました。和気あいあいとした雰囲気で、リフレッシュの機会となりました。
株式会社東急スポーツオアシス、高津区スポーツセンターSELF

健康デザインセンタースタンプラリーイベント
自身の健康に気付きを与えるために、健康デザインセンターのスペースの活用を推進しています。スペースはいつでも使用することが可能ですが、定期的にイベントを開催することで、利用機会の増加を目指しています。会員の登録をし、イベント期間中(約1週間)に利用することで、ポイントを付与、3ポイント貯めると、ドリンクコインをプレゼントしています。
本イベントに合わせて、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師を招き、本格的なマッサージの施術や、ストレッチ、トレーニング方法を教えていただきました。また、健康保険組合と共同で、ICTツールで歪みをチェックし、運動処方をしてもらうイベントも開催しています。


健康デザインセンタースタンプラリーイベントの様子
f. 健康セミナー
健康リテラシーの向上と自らの行動変容を促し、社員が健康でいきいきと働くことができることを目指しています。
本社だけではなく、地方・海外拠点の従業員や、家族への支援に取り組んでいます。
睡眠 × 肥満
睡眠改善インストラクターを招き、睡眠と肥満の関係性について、オンラインセミナーを開催しました。睡眠の重要性や、生活リズム等を考えるきっかけとなりました。
キリンビバレッジ株式会社

運動・フィジカルのセルフケア
健康運動指導士を招き、肩こりや腰痛対策、フレイル・ロコモ予防、眼精疲労対策等のオンラインセミナーや対面セミナーを開催しました。
高津区スポーツセンターSELF、株式会社ティップネス

g. 女性の健康について
女性特有の症状や健康への理解に取り組んでいます。今後も女性が働きやすい環境の整備を進めていきます。
健康学習
女性特有の健康に関する基礎知識やホルモンの変化について、学ぶ機会を提供しました。女性のカラダを知るために女性特有の症状、健康ライフイベント、働き方の変化などについてオンラインセミナーを開催しました。
キリンビバレッジ株式会社
未病(ME-BYO)女子セミナーの案内
PMS(月経前症候群)や更年期に関するアーカイブを社内イントラネットで案内し、学ぶ機会を提供しました。
職域世代で発症しやすい婦人科系のがんについて
婦人科系がんは若年層からも発症事例があり、がんの知識に加えて、治療と就業の両立などを学びました。
大塚製薬株式会社

h. ICTを活用した健康ツールの提供
ICTを活用することで、自由な時間で「健康」を提供しています。
全従業員を対象に、支援を目指しています。
ICTによるヨガツール(本社)
PCの画面でヨガツールを起動し、カメラに向かい、ツールの指示通りに身体を動かせば、気軽にヨガが出来ます。業務の合間のリフレッシュにも活用されています。

ライン体操アプリ
スマホアプリ(LINE)を利用して、3分程度で出来るストレッチメニューを毎日行うことで、血流を良くし、腰痛、肩こりの改善・予防を図り、生産性を上げることを目指しています。
※東京大学附属病院22世紀医療センター運動器疼痛メディカルリサーチ&マネジメント講座長(特任教授)松平浩先生監修

- 記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標もしくは登録商標です。
- 掲載画像はすべてイメージです。