富士エコサイクル環境活動
株式会社富士エコサイクルは、富士通ゼネラルグループの環境方針に従い、家電品等のリサイクル事業を通して、持続可能な循環型社会の創造に貢献します。
事業活動にあたっては、エネルギーの効率的利用に努め、自然環境を守り、地域との共生を大切にしていきます。
太陽光発電システム
富士通ゼネラルの浜松事業所 敷地内にプラントを構える富士エコサイクルでは、2017年12月より太陽光発電システムを稼働させ、事業活動で使用する電力の約30%(年間約510 MWh)を再生可能エネルギーに切り替えました。
これにより、事業所全体で年間約275t-CO2の削減が見込まれ、約56世帯分の年間CO2排出量(注1)に相当します。
概要
- 設置場所:
- 株式会社富士エコサイクル(リサイクルプラント屋根部分)
- 設置面積:
- 約6,800㎡ (太陽光パネル1,888枚)
- 発電容量:
- 490kW
- 年間推定発電量:
- 740MWh
- 年間CO2 削減量:
- 275t(予測)
家電リサイクルを知っていただくための工場見学
当社は、工場見学を通じて、お客様に家電リサイクルへの理解を深めていただきたいと考えています。
特に、次世代を担う子供たちに環境教育の場を提供します。
周辺の自然への配慮
周辺の自然を守るため、事業上でさまざまな配慮をしています。
騒音対策
遮音性の高い防音室内に破砕機を設置し、工場周辺への音漏れを最小限に抑えています。
処理による廃水・排気ガス対策
機械選別に使用した水は産業廃棄物として処理されます。また火気は使用しておらず排気ガスが発生しません。
光漏れ対策
屋外灯の設置数を必要最小限にしています。また、敷地境界に樹木を植え、光の拡散を防いでいます。
車両の排気ガス対策
搬入や搬出のトラックが工場内で待機できる十分なスペースを確保するととも に、アイドリングストップによる排気ガス低減を図っています。
ビオトープ
富士通ゼネラルグループは、「事業活動が生物多様性からの恵みを受け、また影響を与えている」との認識のもと、「自然共生社会」に貢献するために、2013年3月に浜松事業所敷地内にビオトープ(注2)を開設し管理・運営しています。当社のビオトープは、浜松市の里地里山の動植物の保全や、地域の生態系の多様性を確保するとともに、希少な動植物のジーンバンク(注3)としての役割を果たしています。
特に、次世代を担う子供たちに環境教育の場を提供いたします。
ビオトープの生きもの紹介
魚類、貝類
ヤリタナゴ
(学名:Tanakia lanceolata)
コイ科
静岡県RL2020 絶滅危惧ⅠA類(CR)
静岡県内で生息が確認されているのは都田川流域のみです。近隣の都田川水系に生息するヤリタナゴをビオトープで生息域外保全しています。
マツカサガイ
(学名:Pronodularia japanensis)
イシガイ科
静岡県RL2020 絶滅危惧ⅠA類(CR)
ヤリタナゴの産卵母貝となる二枚貝。近隣の都田川水系に生息するマツカサガイをビオトープで生息域外保全しています。
ミナミメダカ
(学名:Oryzias latipes)
メダカ科
静岡県RL2020 絶滅危惧Ⅱ種(VU)
ドジョウ
(学名:Misgurnus anguillicaudatus)
ドジョウ科
静岡県RL2020 情報不足(DD)
木本
コナラ
(学名:Quercus serrata)
ブナ科
近隣で採取した種子から幼木まで育て、その後植栽を行いました。
ヤマツツジ
(学名:Rhododendron kaempferi)
ツツジ科
ネズミモチ
(学名:Ligustrum japonicum)
モクセイ科
草本
ヤマトミクリ
(学名:Sparganium fallax)
ガマ科
静岡県RL2020 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
フトイ
(学名:Schoenoplectus tabernaemontani)
カヤツリグサ科
フトヒルムシロ
(学名:Potamogeton fryeri)
ヒルムシロ科
ウツボグサ
(学名:Prunella vulgaris)
シソ科
オミナエシ
(学名:Patrinia scabiosifolia )
スイカズラ科
オカトラノオ
(学名:Lysimachia clethroides)
サクラソウ科
サワオグルマ
(学名:Tephroseris pierotii)
キク科
ホトトギス
(学名:Tricyrtis hirta)
ユリ科
ヒメコウゾ
(学名:Broussonetia kazinoki)
クワ科
コバノガマズミ
(学名:Viburnum erosum)
レンプクソウ科
昆虫類
クロイトトンボ
(学名:Paracercion calamorum)
イトトンボ科
春から秋にかけて見られるトンボです。
キイトトンボ
(学名:Ceriagrion melanurum)
イトトンボ科
春から秋にかけて見られるトンボです。池周辺でたくさん見られました。
ハグロトンボ
(学名:Atrocalopteryx atrata)
カワトンボ科
シオカラトンボ
(学名:Orthetrum albistylum speciosum)
トンボ科
オオシオカラトンボ
(学名:Orthetrum melania)
トンボ科
ギンヤンマ
(学名:Anax parthenope julius)
ヤンマ科
オオヤマトンボ(写真は幼虫)
(学名:Epophthalmia elegans)
ヤマトンボ科
チョウトンボ
(学名:Rhyothemis fuliginosa)
トンボ科
ゲンジボタル(写真は幼虫)
(学名:Luciola cruciata)
ホタル科
コオイムシ
(学名:Appasus japonicus)
コオイムシ科
静岡県RL2020 部会注目種(N-Ⅲ)
コシマゲンゴロウ
(学名:Hydaticus grammicus)
ゲンゴロウ科
ツマグロヒョウモン
(学名:Argyreus hyperbius hyperbius)
タテハチョウ科
両生類、爬虫類
トノサマガエル
(学名:Pelophylax nigromaculatus)
アカガエル科
静岡県RL2020 準絶滅危惧(NT)
ヌマガエル
(学名:Fejervarya kawamurai)
ヌマガエル科
アカハライモリ
(学名:Cynops pyrrhogaster)
イモリ科
静岡県RL2020 準絶滅危惧(NT)
ヒバカリ
(学名:Hebius vibakari)
ナミヘビ科
ヤマカガシ
(学名:Rhabdophis tigrinus)
ナミヘビ科
鳥類
カワセミ
(学名:Alcedo atthis)
カワセミ科
ゴイサギ(幼鳥)
(学名:Nycticorax nycticorax)
サギ科
静岡県RL2020 部会注目種(N-Ⅲ)
モズ
(学名:Lanius bucephalus)
モズ科
地域の清掃活動
富士エコサイクルは、地域環境を守る活動の一環として、地域清掃の活動に取り組んでいます。清掃活動を通して、地域住民の皆様とのコミュニケーションを大切にしながら、美しい環境づくりに努めています。
- 注1 約56世帯分の年間CO2排出量:
- 1世帯当たりの年間CO2排出量=約4,940 kg-CO2で算出。(国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス、2015年度確報値)
- 注2 ビオトープ:
- 多様な生きものがすむ場所を意味します。近年開発が進んだ都市的地域では、野生生物がすみ着くことのできる自然環境がほとんど残されていないため、分断された生息・生育地をつなぎ、生きものに生活空間を提供するビオトープの設置が求められています。
- 注3 ジーンバンク:
- 希少な動植物を保存するための施設のことです。遺伝子銀行とも呼ばれています。
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