1. フィルター自動清掃機能 誕生のわけ
「nocria®」は多くの新機能を搭載すると共に、新しい形態の室内機とし、さらには省エネナンバーワンを目指した商品として開発いたしました。
しかし、いくら「省エネナンバーワン」を目指したエアコンでも、ご家庭で使用している間にフィルターにはどうしてもホコリが詰まってしまいます。
ホコリが詰まったままでエアコンを利用していたのでは、エアコンを通過する空気の流れを阻害し「省エネナンバーワン」の効果が発揮できません。
それまでの省エネ性の高いエアコンでも、当然フィルターに詰まったホコリを2週に1回程度清掃しなければ、省エネ効果が薄れてしまっているのが実態でした。
また、フィルター掃除については、エアコンの性能を維持するため取扱説明書などでも清掃をお願いしているものの、お客様からのアンケート回答などを見ると、実際には半年に1回、年に1回、全くしたことがないという回答が全体の9割を占めていました。
「nocria®」開発チームは、せっかく省エネナンバーワンのエアコンを買っていただくのですから、その性能はできるだけ維持して欲しい、また、高い「省エネ性」を常に維持し続けることは、販売の際にも最大のメリットとして訴求できると考え、夢のフィルター自動清掃機能の開発を進めたのです。
なお、当時の大多数のエアコンの清掃についての訴求ポイントは、「フィルターが取り外しやすい」とか、「外装パネルがここまで外して洗える」といった、清掃のしやすさ、範囲の広さを訴えるものでしたが、「nocria®」開発チームが考えていたものは、あくまでも省エネ維持が最大の目的だったのです。