PRESS RELEASE
2022年2月25日
株式会社富士通ゼネラル
21-Y12-42
浮遊する新型コロナウイルスの低減効果を実証
「2ステージプラズマクリーン技術」により1㎥の空間において10分で99%以上低減
当社は、一般財団法人日本繊維製品品質技術センターと共同で「2ステージプラズマクリーン技術」により、空間に浮遊する新型コロナウイルス(SARS-Co-V-2(注1)、デルタ株)に対して10分間で99.9%の低減効果があることを確認しました。当社は今後も、清潔・除菌分野における研究開発に注力し、空気環境対策へ貢献していきます。
【実証結果】
「2ステージプラズマクリーン技術」により、空間に浮遊する新型コロナウイルスの残存率を10分間で99.9%低減しました。
【「2ステージプラズマクリーン技術」の概要】
当社が1989年に開発した「2ステージプラズマクリーン技術」(以下、本技術)は、静電気の力を応用した空気清浄技術です。本技術では空気の流入経路を「帯電部」と「捕集部」の2段階に分け、「帯電部」でプラスイオンを発生させて、空気中に含まれる微粒子(煙・花粉・微生物・ウイルス等)をプラス帯電させ、「捕集部」に設置されたマイナス電極に強力に吸着させることで、クリーンな空気のみを吹き出します(図1)。なお、本技術を搭載したデバイスは不織布フィルター式と異なり、水洗いで集じん性能が回復する点が特長です。さらに当社では「帯電部」と「捕集部」に加える電圧を最適化することにより、集じん性能を長期間持続させています。
【実証試験の背景】
現在、新型コロナウイルスの感染経路について、「感染者(無症状病原体保有者を含む)から咳、くしゃみ、会話などの際に排出されるウイルスを含んだ飛沫・エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)の吸入が主要感染経路と考えられる」(注2)と言われています。今回は新型コロナウイルス(SARS-Co-V-2、デルタ株)を、1㎥の密閉空間にエアロゾルの様に浮遊させ、本技術を用いて空間から低減する実証実験を行いました。
注釈
- 注1 :
- Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2
- 注2 :
- 新型コロナウイルス感染症Covid-19 診療の手引き 第6.0版