PRESS RELEASE
2021年3月23日
株式会社富士通ゼネラル
20-Y13-46
防災行政無線システム「GRANCAST®」が稼働
河川氾濫や津波発生時の迅速な避難を支援
当社の高機能デジタル式防災行政無線システム「GRANCAST(グランキャスト)」(以下、GRANCAST)が、3月16日より静岡県下田市様(以下、下田市様)で稼働しました。
下田市様では、従来のアナログ式防災行政無線システムの老朽化や、住民への情報発信サービスの向上への対応を目的として、市内全域で同システムのデジタル化を進めてきました。これにともない、2021年3月16日より下田市様でのGRANCASTの運用を開始しました。総事業費は約9億円です。
【下田市様へ納入した防災行政無線システムの特長】
1. 様々な情報ネットワークとの連携
市町村役場が発信した情報を、市町村のホームページをはじめ、住民が持つスマホのメールや防災情報アプリ、SNSなど様々なネットワークへ伝達することが可能です。複数のネットワークを活用し情報を発信することで、住民に対し迅速かつ確実な情報伝達を行います。
2. 発令判断支援システムで災害対応を支援
河川の水位や気象情報などを収集し、市町村が定める避難判断基準に達した時点でアラートをかけます。その情報をもとに、防災行政無線で避難勧告を発令します。また、避難所の管理や危険区域を特定し、住民の避難が必要とされる危険区域に限定した放送を行うことが可能です。
3. 高性能スピーカーおよびモーターサイレンを採用
広域への音声伝達が可能となり、市町村全域への放送に必要な子局数(スピーカー数)を削減することが可能です。下田市様では、子局数を12局削減(従来比(注1))し、子局同士の音の反響防止や、設置コストの削減を実現しました。また、波の音などで音声が聞き取りにくい沿岸部には大きなサイレン音を発し、注意を喚起するモーターサイレンを装備した子局を設置し、津波などの災害発生時に住民へ避難を指示します。下田市様では、市内の沿岸部7箇所に設置しました。
近年、河川氾濫や土砂災害、台風などの被害が深刻化し、気候変動が及ぼす影響として懸念されています。当社は、防災行政無線システムの高性能化により「安心・安全」な街づくりに貢献するとともに、気候変動への対応を推進し、持続可能な社会の実現へ貢献します。
注釈
- 注1:
- 従来の139 局から127 局へ12 局削減
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※「GRANCAST」は株式会社富士通ゼネラルの登録商標です。