PRESS RELEASE

海外空調機関連

2018年1月17日

株式会社富士通ゼネラル

17-V02-32

米国の換気機器メーカーVentacity Systems Inc.と業務用空調システムで協業

北米最大の空調・暖房・換気機器総合展示会 AHR EXPO 2018に出展、販売開始

当社は、当社製ビル用マルチエアコン(以下VRF)に米国の換気機器メーカーVentacity Systems Inc.(以下Ventacity社)の熱交換換気機器(注1)を組み合わせ、パッケージ空調システムとして1月より米国で販売を開始いたします。また、Ventacity社との長期的なパートナーシップの構築を目的として、2017年11月、当社の米国販売子会社であるFujitsu General America, Inc.経由で同社に出資するとともに、今後、クラウドサービスやAIの活用を視野に入れた共同開発を進めていきます。

なお、本システムは、米国シカゴで1月22日(現地時間)から開催される、北米最大の空調・暖房・換気機器総合展示会「AHR EXPO 2018」に出展します。

本システムは、当社製VRFとVentacity社の熱交換換気機器で構成され、VRFで室温調整を行いながら換気することにより室内をきれいな空気で保ち、快適な空調空間を作り出します。

また、IoTセンサー(温度、CO2、人感など)の情報にもとづき、VRFと換気機器を連動させた自動制御を可能としています。さらに、Ventacity社のクラウドサービスに接続することで、運転状況の確認、遠隔操作も可能です。

販売先としては、学校や中規模オフィス、遠隔管理が活かしやすい全国チェーンストア(ドラッグストア、カフェ、レストラン)などへ提案していきます。また、空調機の省エネ基準や換気基準が厳しくなってきている州において、効率的な空調ソリューションとして提案し、空調及び換気機器双方での更新需要を取り込んでいきます。

今後はスマートデバイスでも監視・遠隔操作ができるユーザーインターフェイスの開発や、運転履歴の蓄積、プログラムタイマー機能に加え、故障診断・予知など、さまざまな付加機能も共同開発していきます。新機能は順次オンラインで各機器に提供し、利用者と施工業者の手間を省きながら、利便性を向上させていきます。さらに運転履歴などの蓄積によるビッグデータをもとにして、将来的にはAIを活用した空調制御も視野に入れた事業を展開していきます。

当社製ビル用マルチエアコン(VRF)(左)とVentacity Systems Inc.製熱交換換気機器

注釈

注1:
熱交換換気機器:給排気時に室内と室外の空気の持つ熱を相互に交換し、換気で生じる室温変化を抑える換気機器。

拡大画像

当社製ビル用マルチエアコン(VRF)画像(JPG: 533KB)

Ventacity Systems Inc.製熱交換換気機器画像(JPG: 415KB)