- 2015年7月28日
- 株式会社富士通ゼネラル
川崎市ウェルフェアイノベーション公募型研究開発事業における実証実験
『高齢者健康支援モバイルサービス』についてのご紹介
この度、『川崎市ウェルフェアイノベーション公募型研究開発事業』において、「富士通株式会社(富士通ゼネラル)」が「街ぐるみ認知症相談センター」の協力を得て企画した『高齢者健康支援モバイルサービスの開発及び検証』が採択 されました。
本事業は、『健康長寿社会の実現』、具体的には、「認知症の人を含む高齢者にやさしい街づくり」や「認知症予防」等についての取り組みを推奨する政府の方針を背景に、川崎市が進める「人格・尊厳を尊重した自立支援に基づく誰もがいきいきと暮らせる安心社会の実現」に向けた取り組みの一環として、“認知症予防”及び“早期発見”等を目的とする モバイルサービスを新たに開発し、その効果を検証するものです。
本検証終了後は、川崎市全域、さらには全国の市町村への本モバイルサービスの展開に努め、お一人でお住まいの高齢 者等の生活状態把握・支援の最適化、電子カルテ等と連携した医療サービスや予防の高度化、地域住民間のコミュニケー ション促進・互助体制の構築支援に向けて尽力していく予定です。
概要
『健康長寿社会の実現』を目的とし、スマートフォンやタブレット端末を利用した健康支援サービスのトライヤル運用を行い、“認知症予防”と“早期発見”の実用性を検証します。
また、『高齢者に対するNPO、民間企業、ボランティアのサービスマッチング』についても検証します。当研究開発事業は、富士通株式会社 川崎支店と日本医科大学武蔵小杉病院【街ぐるみ認知症相談センター】、弊社の三者にて実施します。
期間
- 2015年8月~12月
- サービストライヤル運用
- 2016年1月~3月
- 評価・統括
- 2016年3月24日(木)
- 川崎市ウェルフェアイノベーションフォーラム(主催:川崎市)における成果発表
サービス利用対象者
川崎市中原区小杉エリアにお住まいの70~80歳の方を中心に、100~200名程度
- ※
- 現在、スマートフォン又はタブレット(Android)をお持ちの方を募集中
お問合せ
日本医科大学武蔵小杉病院 街ぐるみ認知症相談センター
電話番号 : 044-733-2007
受付時間 : 月 ~ 金(祝日を除く)9:00 ~ 16:00
提供サービス内容
1) メッセージ機能サービス
(認知機能チェック、もの忘れ・健康チェック/地域コミュニケーション推進/個人間メッセージ)
認知機能チェック、もの忘れ・健康チェック
日本医科大学附属病院【街ぐるみ認知症相談センター】監修の「軽度認知障害(MCI)早期発見のためのチェック」 を毎日、ご利用者に発信します。ご利用者はメッセージ返信の形式で答えていただき、回答内容を総合的に分析する ことで、MCI疑いの方を見つけ、併せて「街ぐるみ認知症相談センター」への来所をお誘いします。
MCIを早期発見すること、相談センターに早期に気軽に来所いただくことで、高齢者の方々の生活の質を保てるよう お手伝いします。
地域コミュニケーション推進
川崎市中原区 小杉エリアを中心に、地域の民間事業者から、高齢者の方々の生活支援・優待サービス・イベント等 の情報を利用者の方に随時発信します。
この情報提供により、高齢者の方々の外出機会の創出を図り、いきいきとした生活を支えるとともに、地域ネット ワーク強化を図ります。
個人間メッセージ
高齢者とご家族の方や、高齢者の方同士、ケアマネージャーの方とご家族など、連絡相手として登録した方同士で 簡単にメッセージをやりとりできます。一般的なメッセージツールと異なり、送信者が選択肢つきの質問を送信す ることができるので、文字入力が難しいと感じる高齢者にも簡単に返信操作ができ、コミュニケーションツールと して活用いただくことが可能です。
2) 健康手帳
(防災メモ/お薬手帳/通院手帳/からだの履歴書)
防災メモ
緊急連絡先や既往症、かかりつけ医などの情報を端末内に登録しておくことで、外出先で体調を崩した高齢者の方 が安心して周囲の支援を受けられるようにしています。
お薬手帳/通院手帳/からだの履歴書
服用中のお薬や通院履歴、病気やケガの情報を端末内に保存しておくことができます。災害時のみならず、毎日の 安心な生活をサポートします。いつもの薬屋さんで売薬を購入しようと相談したとき、病院で処方されたお薬の情報を薬剤師に見せて助言してもらう、医師からの注意事項を見せて近所のお店で食事メニューを相談する等、高齢者の生活の質を保つために、自然に地域社会が支えるための手助けツールとして活用できます。