消防・救急デジタル無線システムは、 「基地局(消防本部・消防指令センターなどに設置)」と「移動局(消防・救急車両などに装備する車載無線機 / 消防・救急隊員が携帯する無線機)」間での連絡に利用する無線通信システムです。
- 雑音が少なく聞き取りやすい。クリアな音声で正確・確実に通信できます。
- 混信の影響が少ない。
- 盗聴しにくい。個人情報などの秘密を守ります。
- 電波帯域を有効に利用できます。(注1)
主な特長
少ない電力で遠くまで届く(高出力)
- 高効率(注2)回路設計により大幅に省電力化しました。少ない電力で高パワーの電波を発信します。
コンパクト設計で省スペース化を実現
- 無線機本体からの発熱が少ないため、高出力なのにコンパクトです。
- 車両への取り付けの際に場所をとりません。
消防・救急の現場に配慮した優れた操作性
- 簡単な操作で、緊急時にも迅速な通信をすることができます。
- 現場の消防・救急隊員が手袋をしたままでも操作できるなど、消防・救急の現場ならではの使い方に配慮しています。
- 注1 : 電波の有効活用
- 通信などに使用できる電波の周波数には限りがあり、一定の帯域の周波数しか使えません。
アナログ通信に使用されているVHF・UHF帯や、携帯電話、無線を利用したブロードバンドサービスなどの普及により使用できる周波数の空きが少なくなってきています。
デジタル通信は狭い範囲の地域で同じ周波数の通信電波を使用しても、混信の影響が少ないので周波数の使用帯域を大幅に縮小することができます。 - 注2 : 高効率
- デジタル無線に使われる電力は一般的に80%が熱になってしまい、実際に電波として20%分しか活用できていませんでした。
災害時など非常時下で使われる消防無線において、電源の効率活用は重要な課題です。
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