ニュース

English


PRESS RELEASE

2008年10月22日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.08-V04-26)

川崎・本社敷地内にビル用マルチエアコン(VRF)用「高低差試験塔」竣工


当社では、大型空調機の商品力を一段と強化するため、川崎・本社敷地内に建設を進めておりましたビル用マルチエアコン(VRF)用「高低差試験塔」が、9月30日に竣工いたしました。(着工については2008年5月29日既報)。

ビル用マルチエアコン(VRF)は、大型ビル等に設置するマルチエアコンで、室外機を屋上などに集合設置し、そこから冷媒用配管を各階の室内機に分岐接続するため、室外機と各室内機の高低差が大きく、配管も長くなります。このため、コンプレッサー内の潤滑油の量や冷媒の制御などにおいて、最適な制御仕様と高い品質が求められることから、高低差、長配管で性能評価する試験設備が必要です。

このたび竣工いたしました「高低差試験塔」は、隣接する空調技術棟内のVRF恒温室と冷媒用配管で接続されており、マイナス25℃の極低温から亜熱帯地域の高温・高湿度まで、実際の使用条件を上回るような設置環境下での高低差、長配管の評価試験を行なうことを可能としました。これにより、品質の高いビル用マルチエアコンのスピーディな開発・商品化を進めます。

当社は「高低差試験塔」のほか、昨年完成した空調技術棟と大型空調機試験設備、2005年に完成した小型空調機試験設備により、国内でもトップクラスの空調機開発環境を整えました。
今後当社は、これらの設備を活用し、大型から小型までの空調機の開発・商品化を加速させて、さらなる事業拡充を目指します。

 
写真:空調技術棟(左)と高低差試験塔(右奥)

「高低差試験塔」の概要

主要構造 : 
構造(鉄骨造)、外壁(カラー折板・フッ素樹脂塗装)、床(縞鋼板)、屋根(カラーダブル折板)
建築面積 : 
57.15m2(7.56m x 7.56m)
延べ床面積 : 
683.1m2(階段踊り場を含む)
最高高さ : 
59.4m
主な設備 : 
エレベーター(1基)
試験用冷媒管(Ø6.35~Ø41.28の12種、42本)
中間フロアに温湿度をコントロールする「恒温室」を設置
(主に中規模のマルチエアコンなどの実装試験として使用)
建設費用 : 
総額約3億3千万円

 

ページの先頭へ


1つ前のページに戻る