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PRESS RELEASE

平成19年1月12日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.06-N08-26)

大型のオフィスビルやホテル、公共施設などに適した

追加型ビル用マルチエアコン・Vシリーズを新発売

この度当社は、ビル用マルチエアコン「AIRSTAGE™」の新シリーズ( Vシリーズ:室外機 8 / 10 / 14馬力 6機種、室内機11タイプ、50機種 )を開発し、1月下旬から順次発売いたします。

ビル用マルチエアコンは、大型のオフィスビルやホテル、公共施設などに適した空調システムで、部屋ごとに個別空調が可能なため、省エネ性に優れた特長を持っています。

また、ビル用マルチエアコンの需要は、省エネ化の要望に沿う空調機として、海外において急速に伸長しており、特に欧州、アジア、中国では、毎年平均10%以上の伸びを示しております。

こうした中で当社は、2001年よりビル用マルチエアコン「AIRSTAGE™」を販売開始し、欧州をはじめアジア、中国、豪州など世界各国で実績をあげております。

今回は、ビル用マルチエアコン事業のさらなる販売強化を目的に、新シリーズ( Vシリーズ:室外機 8 / 10 / 14馬力 6機種、室内機11タイプ、50機種 )を開発し、ラインアップの拡充を図りました。

Vシリーズは、R410A冷媒の採用、高効率DCインバーターコンプレッサーの搭載により、環境対応と省エネ性の向上を図るとともに、室外機を最大3台まで組み合わせることで、最大42馬力までのラインアップを揃え、大容量化を図っております。

また、室外機と室内機を結ぶ配管本数を最大で約3割削減することで、省資材化、配管経路の省スペース化と施工コストおよび工事性を大幅に改善しました。さらに最大配管長150mの設置を可能とする長配管設計により、より自由度の高い施工設計を可能とし、大型物件に幅広く対応します。

このほか、低外気温下での運転性能を高め、冷房運転時では業界トップ(注1)の低外気温運転( -15°C )を実現いたしました。

今回のVシリーズ開発により、ビル用マルチエアコンにおいて、世界市場でより一層の事業拡大を目指してまいります。

ビル用マルチエアコンVシリーズの写真。
追加型ビル用マルチエアコン「AIRSTAGE™」 Vシリーズ

 

主な特長

  1. R410A冷媒の採用、DCインバーターコンプレッサーの搭載により環境対応と省エネ性を向上
  2. 長配管設計および室内機接続容量の拡大により大規模物件への対応能力を向上
  3. 低外気温下での運転性能を向上
  4. 独自の制御方式により信頼性と快適性を向上
    • 1) 「 冷媒液面バランス制御 」
    • 2) 「二重管サブクール制御」
    • 3) 「コンプレッサーローテーション制御」
    • 4) 「バックアップ運転制御」

R410A冷媒の採用、DCインバーターコンプレッサーの搭載により環境対応と省エネ性を向上

オゾン層へのダメージの少ないHFC系R410A冷媒を採用し、環境負荷を軽減するとともに、正弦波駆動方式DCインバーター制御のスクロールコンプレッサーの搭載で、高効率運転を実現し、省エネ性の向上を図りました。

また、このインバーター制御により、設定温度に対する室内温度の変動幅を少なくすることで、快適性の向上を図りました。

R410A冷媒の採用、DCインバーターコンプレッサーの断面イラスト。


長配管設計および室内機接続容量の拡大により、大規模物件への対応能力を向上

配管実長は最大150m、システム高低差は最大50m、配管の第一分岐後の実長は最大60mまでの設置を可能とする長配管設計により、より自由度の高い施工設計を可能とし、大型物件に幅広く対応します。

また、1冷媒系統につき室内機の接続台数は最大48台まで、接続容量は室外機能力の最大150%を実現しました。

また、配管本数を最大で約3割削減することで、省資材化、配管経路の省スペース化と施工コストおよび工事性を大幅に改善しました。

配管実長は最大150メートル、システム高低差は最大50メートル、配管の第一分岐後の実長は最大60メートル、室内機間高低差は最大15メートル説明図。


低外気温下での運転性能を向上

より寒冷な地域での使用も可能にするため、低外気温下での運転性能の向上を図りました。独自の冷媒回路と圧縮機・ファン制御により、凝縮圧力を最適に保つことにより、冷房運転時では業界トップ(注1)の低外気温運転( -15℃ )、暖房運転時は外気温-20℃までの運転を実現いたしました。

運転可能外気温範囲グラフ。冷房運転時の外気温はマイナス15度から43度。暖房運転時の外気温はマイナス20度から21度。


独自の制御方式による信頼性と快適性の向上

1) 「 冷媒液面バランス制御 」

室外機に搭載しているレシーバータンクに、冷媒量を感知するための3つのセンサーを設置し、運転中の室外機間の冷媒量を調整する「 冷媒液面バランス制御 」を採用しました。各室外機ごとに適正な冷媒量を確保することにより、安定した運転、不快な冷媒音を減少させ、長配管を実現しました。

2) 「 二重管サブクール制御 」

室外機内のサブクール用熱交換器と電子膨張弁制御により、冷房時は室内機へ流れる冷媒の過冷却を充分にとり、暖房時は室外機に流入する冷媒の状態を最適に制御することで、冷・暖房性能を向上させるとともに、安定した運転を実現しました。

3) 「 コンプレッサーローテーション制御 」

コンプレッサーの摺動部の磨耗の原因となる起動・停止回数をローテーションにより室外機間で均等に負担することで、コンプレッサーの長寿命化を図りました。

4) 「 バックアップ運転制御 」

室外機のいずれかのコンプレッサーに不具合が生じた際、他のコンプレッサーが応急運転することで、システム全体の機能を停止することなく運転を継続することを可能にしました。

冷媒液面バランス制御説明イラスト。二重構造のサブクール用熱交換器説明イラスト。


カセット、ダクト、天吊り、床置き、壁掛けなど50機種の豊富な室内機をラインアップ

室内機はカセット、ダクト、天吊り、床置き、壁掛けタイプ合計50機種の中から、設置場所に適した機種を自由に選定できます

カセットタイプ ダクトタイプ 天吊りタイプ 壁掛けタイプ
写真。 写真。 写真。 写真。

主な仕様

室外機型名 AJYA72LATF AJYA90LATF AJY126LATF
タイプ ヒートポンプ
冷媒 R410A
能力 冷房(kW) 22.4 28.0 40.0
暖房(kW) 25.0 31.5 45.0
外形寸法 (mm) 高さ1,500 x 幅1,300 x 奥行き650
質量 (kg) 269 374

販売計画

販売予定台数 初年度5,000台( 室外機台数 / 年間 )

注釈

注1 業界トップ :
平成19年1月12日現在(当社調べ)

 

発表資料中の「価格」・「仕様」など記載内容は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、ご了承ください。

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