PRESS RELEASE

平成16年11月11日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.04-N06-18)

ホームシアター用ハイエンドモデル

フルハイビジョン液晶プロジェクターを新発売

(プラズマディスプレイ「プラズマビジョン®」 3機種も同時発売)

フルハイビジョン液晶プロジェクターの主な特長

  1. フルHD(1920×1080画素)に対応し、687億色の色再現性を実現
  2. 先進の高画質映像処理デバイス「AVM-II」を搭載
  3. 鮮やかな色を更に際立たせる「漆黒」を再現する新開発調光システムの採用(コントラスト比 3300:1)
  4. ハイエンドホームシアターに相応しい深い美しさを持つデザイン
  5. 設置性を簡便にした2ユニット構成
LPF-D711写真
写真:「フルハイビジョン液晶プロジェクター」(LPF-D711)
LPF-QSD1写真
写真:「マルチセレクター」(LPF-QSD1)

1. フルHD(1920×1080画素)に対応し、687億色の色再現性を実現

1080P(プログレッシブ)の1.3インチLCDパネル(3枚)採用により、フルハイビジョンに対応。高温ポリシリコンTFT液晶採用により高い階調性を有する画像とチラツキのない映像を可能としています。また、液晶ドライブ回路にてRGB各12ビット処理をおこない、687億色の色再現性を実現しています。

2. 先進の高画質映像処理デバイス「AVM-II」を搭載

当社の映像処理技術である「AVM」が生み出す高画質は、米国に於ける2002年度Emmy賞受賞、ドイツの高級有名雑誌であるImage Home Entertainment誌より2003年度5月にエクセレント賞受賞と、それぞれプラズマディスプレイとしては初の受賞に象徴されるように、欧米においても高い評価を得てきました。新商品では、「AVM」の高画質技術をさらに進化させた「AVM-II」搭載により、様々な映像ソースに対してリアリティ溢れる自然な映像を実現し、映像にこだわりをもつホームシアターユーザー向けにご満足いただけます。先進の高画質映像処理回路「AVM-II」の主な特長は、以下の通りです。

AVM2写真


1)デジタルノイズの発生を抑制する「デジタルノイズリダクション」

世界各国のデジタルTV放送開始や、HDレコーダーなど映像記録媒体のデジタル化により、映像のデジタル化が急速に進んでいます。デジタル化による映像の高精細化や、伝送・蓄積時の劣化解消により、高画質映像が楽しめるようになってきました。このようなデジタル映像信号は、データ量が多く放送や録画にあたってはデータの圧縮が行われます。この際特有のノイズ(圧縮歪み)が発生し、高い表示能力をもつ大画面ディスプレイではこのノイズが目立つ場合がありました。

「AVM-II」では、デジタル映像独特のノイズを高精度で検出し、除去することで、高い表示能力をもつ大型ディスプレイを活かす滑らかな映像を実現します。(特許出願中)

従来のイメージとデジタルノイズリダクション処理したイメージの比較図


2)最大1千京(せんけい)(1019)色まで階調表現力を高めた「低輝度多階調化処理」

「AVM-II」では、ヒトの眼の特性に合わせた浮動小数点演算と多階調化処理を組合せ、眼の検知能力が高くなる暗い部分ほど表現色を増やし、設計上は最暗部で最大1千京色(せんけい)(1019)色相当の多階調表現を行うことで、暗いシーンでも滑らかな映像表現を可能にしました。(特許出願中)

従来のイメージと多諧調化処理したイメージの比較図


3)画素ごとに色味を認識し補正する「ナチュラルカラーチューニング」

映像表現においては、撮影された本来の色を忠実に再現する「自然色」、人のさまざまな経験にもとづく「記憶色」があり、両方のバランスを取る事で初めて自然な色再現が可能になります。これには、空、芝生、肌の色など単独の色味に焦点を当てて、「自然色」と「記憶色」のバランスを取る必要があります。

これらを実現するために、画素ごとに色味を認識し補正する『ナチュラルカラーチューニング』システムを開発、搭載しました。

本システムでは、「AVM-II」の浮動小数点演算機能を用いた高い表現力によって、ブラウン管時代の「記憶色」だけを誇張した「テレビ色」に頼らない、自然で忠実な映像を実現します。(特許出願中)

従来のイメージとナチュラルカラーチューニング処理したイメージの比較図


4)文字や風景などを識別し、それぞれ最適化する「Image Adaptive Processing」

放送のデジタル化やPCの映像再生機能充実などによって、テレビとPCの融合が急速に進んでおります。家庭用マスタースクリーンには、文字や図形表示などのデータ情報と静止画・動画などの映像情報を同時に表示することが求められています。

一方、ヒトの眼には、データ情報と映像情報では、見え方が全く異なるため、最適に表示するための映像信号処理は異なります。従来は、データ情報用と映像情報用にそれぞれ別の信号処理を行っていました。「AVM-II」では、「Image Adaptive Processing」により、入力ソースにとらわれず、画素ごとにデータ情報、映像情報を認識し最適化処理を行うことで、データ情報と映像情報の混在した画面においても、データ情報はクッキリと映像情報は忠実に表現できます。(特許出願中)

従来のイメージとAVM2のイメージ比較図テキスト、自然画それぞれに対して最適化が可能


3. 鮮やかな色を更に際立たせる「漆黒」を再現する新開発調光システムの採用(コントラスト比 3300:1)

明るいシーンではより明るく、暗いシーンではより暗く、映像が表現しようとする各シーンにおける最適な明るさを、1フレーム毎にランプ照明光を光学的にコントロールする新開発調光システムにより実現しました。これにより、白はより輝き、黒は「漆黒」を再現し、業界最高水準のコントラスト比3300:1を実現しております。(特許出願中)

4. ハイエンドホームシアターに相応しい深い美しさを持つデザイン

インテリアデザイナー内田繁氏を起用して、インテリアとの融合を意識したスタイルとし、2004年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。また、天井取付けユニットやマルチセレクターにもその思想を取り入れ、ハイエンドホームシアターにふさわしい先進のデザインを実現しました。

5. 設置性を簡便にした2ユニット構成

マルチセレクター部は、HDMI入力端子を装備しており、プロジェクターとマルチセレクター間はDVIケーブル1本で接続できるので、容易にホームシアターの設置が行えます。

さらに映像 / 音声各入力など豊富な端子群により、様々なシステムアップにも自在に対応いたします。

品名・機種名・希望小売価格・発売時期・生産台数

フルハイビジョン液晶プロジェクター(セパレートモデル)
品 名 フルハイビジョン液晶プロジェクター
機 種 名 LPF-D711( プロジェクター部 )
LPF-QSD1( マルチセレクター部 )
希望小売価格 2,415,000円(税込)
発売時期 2004年11月下旬発売
生産台数 月産100台

主な仕様:フルハイビジョン液晶プロジェクター

本仕様は発表日現在のものです。発表日以降に変更されることがありますので、ご了承下さい。
本仕様は国内向けのものです。海外向けモデルは一部の仕様が異なります。
機種名 LPF-D711(プロジェクター部)
LPF-QSD1(マルチセレクター部)
消費電力(W) プロジェクター部 : 350W
マルチセレクター部 : 17.5W
外形寸法( cm )
( 幅 x 高さ x 奥行 )
プロジェクター部 : 49.8cm × 16.0cm × 42.6cm
マルチセレクター部 : 43.0cm × 9.5cm × 35.0cm
(突起部を含まず)
質量( kg ) ディスプレイ部 : 約12kg
マルチセレクター部 : 5kg
方式 液晶3板式
液晶サイズ 1.3インチ型ML付
液晶駆動方式 P-SiTFTアクティブマトリクス
画素数 2,072,600画素 × 3( 1920 × 1080 × 3枚 )
レンズ 電動ズームレンズ F=1.8 ~ 2.1 電動 縦横シフトあり
光源ランプ 250W
投写画面サイズ 60型 ~ 200型
コントラスト比 3300 : 1
画面アスペクト比 16:9( ワイド )
入出力端子 ビデオ入力 ビデオ / S映像 / コンポーネント映像 : 3系統
ビデオ / S映像 : 1系統(前面)
コンポーネント映像 : 2系統
S映像入力
コンポーネント映像入力
HDMI入力 1系統
アナログRGB入力 2系統( うち前面1系統 )
デジタルRGB入力 1系統( DVI-D )
音声入力 6系統( RCAピン : 各ビデオ入力に対応 )
2系統( ミニジャック : アナログRGB / デジタルRGB入力に対応 )
2系統( 光デジタル )
音声出力 2系統3端子( 光デジタル × 2 / RCAピン)
オプション 天吊り金具( 設置用 )、光DVIケーブル( 10m )、交換ランプ

 

  • 「HDMI」は、HDMI Licensing LLCの登録商標です。

発表資料中の記載内容は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、ご了承ください。

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