PRESS RELEASE

平成16年5月27日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.04-N02-08)

独自の画像認識技術により人物検知機能の精度を大幅に向上した

ビジョンセンサー 『 CV-311形 』 を新発売

このたび当社は、高性能カラーカメラに独自の画像認識技術により人物検知機能を大幅に向上した ビジョンセンサー 『 CV-311形 』 を2004年7月より、主に警備業界向けに販売いたします。

近年、暴力行為や窃盗行為などさまざまな犯罪の増加に伴い、セキュリティーシステムの需要は急速に拡大して おります。中でも特に、店舗や事務所向けとして質の高い無人警備システムを低コストで導入・運用したいという ニーズが高まっております。

従来の無人警備システムでは監視カメラと侵入センサーを併設し、センサーに反応があった時点で警備本部に 通報し画像を確認しています。しかし、カメラとセンサーを個別設置するため設置工事が煩雑でコストが高く、また小動物や温度変化などによるセンサーの誤動作のため警備員の不要な出動が多発し人件費がかさむなどの 課題がありました。

新商品では、これらの課題に対応し、昼間はもとより、照度ゼロルクスの完全な暗闇でも撮影可能な 25万画素高性能カラーカメラ*1に、ネズミなどの小動物に反応せず侵入者(人物)だけを 検知する当社独自の画像認識回路を搭載し、人物検知機能が大幅に向上しました。

これにより、誤通報による不要な警備員の出動が無くなり、ランニングコストを低減します。 また従来導入していたセンサーが不要になるため設置工事が簡略化され、イニシャルコストの低減も実現しました。さらに高性能カラーカメラの鮮明な映像を警備本部に伝送することにより、現地の状況を出動前により的確に把握、 犯罪の早期解決を可能にしました。
(映像の伝送は画像伝送装置との組み合わせ機能になります。)

上記の無人警備システム用途に加え、新たな機能として、パソコンなどの外付け機器を追加せずに、顧客ごとの 要望に対し、カスタム対応により内部ソフトを変更し、駐車場などの車両識別や、人物の滞留および移動方向の検出なども可能になります。具体的な用途としては、無人駐車場のゲート抑制、道路における違法駐車車両の検出、 店舗のマーケティング分析、ビルの入退館管理など監視以外のさまざまな認識アプリケーションとして、幅広い用途での活用を実現します。

*1
夜間は内蔵赤外線照明点灯による白黒映像

ビジョンセンサー(CV-311形)

新商品の主な特長

  1. 独自の画像認識技術により人物検知機能の精度を大幅に向上し、低コストでの通報システムを実現
  2. 25万画素高性能カラーカメラにより、昼夜を問わない鮮明な映像の取得が可能
  3. その他の特長
    1. 全ての機能をコンパクトなボディーに集約し、設置工事の簡略化とイニシャルコストの低減を実現
    2. 侵入者による監視妨害を検知
  4. 駐車場での車両識別など、画像認識をベースとした各種アプリケーション ( カスタム対応 )

1. 独自の画像認識技術により人物検知機能の精度を大幅に向上し、低コストでの通報システムを実現

『 時空間輝度多段レベル評価法 』*2 を応用した独自の画像認識技術により、従来のセンサーでは 避けられなかった小動物や温度変化による誤動作を排除、侵入者などの人物だけを検知する画像の認識精度を大幅に向上しました。

この技術と、インターネットや電話回線を利用した画像伝送装置や警報ベルなど従来のシステムと組み合わせることで、 誤動作のない侵入者威嚇・通報システムが低コストで簡単に構築できます。

これにより、無駄のない効率的な警備員の出動が可能になり、ランニングコストを低減します。

*2
『 時空間輝度多段レベル評価法 』 とは、抽出した領域の動きの量や動きの継続性など時間軸方向にも処理を 拡張して侵入者の動きの特徴をより忠実に評価するものです。

時空間輝度多段レベル評価法 イメージ

2. 25万画素高性能カラーカメラと赤外線照明により、 昼夜を問わず鮮明な映像の取得が可能

25万画素高性能カラーカメラと、赤外線照明 ( LED ) を内蔵しました。昼間の監視はもとより、照度ゼロルクスの 完全な暗闇でも赤外線照明の自動点灯により鮮明な映像を捉えることができます。(暗闇での映像は白黒になります。)

カラーカメラと、赤外線照明 ( LED ) 画像

3. その他の特長

  1. 全ての機能をコンパクトなボディーに集約し、設置工事の簡略化とイニシャルコストの低減を実現

    画像認識回路と夜間監視可能なカメラをコンパクトなドームケースに全て内蔵しました。
    設置工事の簡略化とイニシャルコストの低減、並びに店舗や事務所の美観を損ねることのない設置が可能です。

  2. 侵入者による監視妨害を検知

    機器本体をカバーやスプレー塗料等で覆い隠した場合、その行為を内蔵センサーが検出し通報します。近年犯罪の高度化、 巧妙化に対応した機能です。

主な用途

  • 警備業界向け侵入者検知、通報システム
  • パチンコ業界向け侵入者警報システム
  • 画像認識をベースとした各種アプリケーション(カスタム対応)

発売時期・生産台数・メーカー希望小売価格

[ 発売時期 ]平成16年 7月より

[ 生産台数 ]2,000台 / 月

[ メーカー希望小売価格]オープン

主な仕様

型名 CV-311
外形寸法 φ13.7 × 8.8cm
電源 DC10 - 20V
消費電流 300mA以下(DC12V時)
使用周囲温度 -10 - 50℃
設置場所 屋内天井
撮像素子 1/3インチ 25万画素 インターライン型カラーCCD
最低被写体照度 0 Lux
補助照明 近赤外線LED
映像出力 NTSC 1Vp-p 75Ω
センサー方式 画像認識処理(パッシブセンサー併用)
警戒エリア 立体監視、水平90度、垂直67.5度、深度(0.5 - 8m)
侵入警報出力 警報表示 : 赤色 LEDのワンショット点灯
警報信号 : 無電圧半導体接点(a接点、b接点切替え可)
トラブル警報出力 警報表示 : 赤色 LEDの連続点灯
警報信号 : 無電圧半導体接点(a接点、b接点切替え可)
ブ ザ ー : 連続鳴動

以上

 

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

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