PRESS RELEASE
平成15年2月13日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.02-N13-31)
海外向けビル用マルチエアコンシステム「AIRSTAGE™」のラインナップ拡充室外機(8馬力4機種)の追加と室内機の拡充 |
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この度当社は、海外向けビル用マルチエアコンシステム「AIRSTAGE™」の新シリーズ(室外機8馬力4機種、室内機3タイプ14機種)を新たに開発、2月より順次発売いたします。
成長が見込まれるビル用マルチエアコン市場に対し、当社は平成13年9月にヒートリカバリータイプの10馬力ビル用マルチエアコンシステム「AIRSTAGE™」を開発、欧州、中東を中心に本格的な市場参入を果たし、現在ではアジア、オセアニア等においてもビジネスを展開しております。また、欧州市場参入に合わせ、顧客支援、販促支援を目的として「ロンドンVRFサポートセンター」を設立、同ビジネスの拡大強化を推進してまいりました。さらに、昨年10月には顧客ニーズに合わせ「AIRSTAGE™」の新シリーズとして、10馬力のヒートポンプタイプと冷房専用タイプを投入いたしました。これらにより、ビルやオフィスはもちろん空港や大学等の公共施設などあらゆる環境に適した快適な空調を提供しております。
今回は、ビル用マルチエアコン事業のさらなる販売強化を目的に、新たに8馬力室外機と、新室内機を投入し、ラインナップの大幅な拡充を図り、拡販に努めます。
新8馬力室外機の投入により、10馬力と8馬力の単独設置はもちろん、10馬力と8馬力を複数台数組み合わせることで、必要能力に合わせたフレキシブルなシステムの選択を可能としました。また、10馬力で好評の当社独自の「3コンプレッサーシステム」と、常に室内機側で必要とする能力を無駄なく供給する「目標圧力バランス制御システム」を搭載し、業界トップ(注1)の高効率運転を実現しております。さらに、設置環境やその時々の状況に応じて、能力優先、省エネ優先が選択可能な「運転モード切替機能」や、夜間運転時の低騒音化を実現する「サイレントモード機能」を搭載し、環境に適合した経済性、静音性に優れた商品を開発しました。
新室内機は、市場のニーズをさらに追求し、さまざまな設置シーンに応えた魅力ある11タイプ41機種を揃え、室内機についてもラインナップの拡充を図りました。
写真 : ビル用マルチエアコンシステム「AIRSTAGE™」
ビル用マルチエアコンシステム「AIRSTAGE™」の主な特長
- 業界トップ(注1)の高効率運転を実現する当社独自の「3コンプレッサーシステム」「目標圧力バランス制御システム」を搭載
- 能力優先、省エネ優先が選択できる「運転モード切替機能」搭載
- 低騒音化を実現する送風構造と「サイレントモード機能」搭載
- 豊富な室内機ラインナップ
1. 業界トップ(注1)の高効率運転を実現する当社独自の「3コンプレッサーシステム」「目標圧力バランス制御システム」を搭載
1) 「3コンプレッサーシステム」搭載
能力の異なる3コンプレッサーシステムを搭載することにより、室内機側で必要な能力に応じて3つのコンプレッサーを組み合わせて効率よく運転します。
各コンプレッサーはリカバリー運転により、1つまたは2つのコンプレッサーが故障してもシステム全体が停止する事がない設計となっています。
2) 「目標圧力バランス制御システム」搭載
室内機側で必要な能力(冷媒要求量)情報と、コンプレッサーに吸入される冷媒ガスの圧力を検知し、最適圧力でコンプレッサーの運転を制御する「目標圧力バランス制御システム」を搭載しています。これによりコンプレッサーは、余分な冷媒をバイパスさせることなく、効率的な運転を行います。
R407C機種では、冷房COP(注2) 3.1、暖房COP3.3など、全ての機種において業界トップ(注1)の高効率を実現しております。
2. 能力優先、省エネ優先が選択できる「運転モード切替機能」搭載
新室外機は、設置場所やその時々の環境に応じて運転能力の切り替えが可能です。室外機の設置環境により、高温の環境ではユーザーが能力を常に高めに設定したり、経済性を考慮して低めに設定するなど、予め切替えスイッチで能力の範囲を選択する事ができます。この「運転モード切替機能」により約15%の範囲内で「能力優先モード」から「省エネモード」まで能力設定を可変でき、よりユーザーニーズに応えた機能となっています。
3. 低騒音化を実現する送風構造と「サイレントモード機能」搭載
「V字熱交換器」による空気の吸込みバランスの改善と当社独自の「二重ベルマウス」構造を採用し、それぞれを最適に配置することにより、業界トップ(注3)の低騒音化を図りました。
また、周辺環境への配慮、夜間などの低騒音運転の要望に応え、ファンスピードを抑えた「サイレントモード機能」を搭載、8馬力運転時で通常運転よりも約6dB低い運転音を実現しました。
4. 豊富な室内機ラインナップ(11タイプ41機種)
1) 5.7~8.8kW薄型天井カセットエアコン
ビル用空調として需要の高い5.7~8.8kW(20,000~30,000BTU)の天井カセットエアコンでは、高さを23.5cmとして業界トップ(注4)の薄型化を図り、従来機種では設置できなかった狭い天井裏スペースにも設置可能となりました。
さらに本体が下方にスライドして設置できる当社独自の「スレンダーセッティング構造」により、最小20.0cmまでの天井裏スペースにまで対応可能としました。
2) 5.2~8.8kW大能力壁掛エアコン
ラムダ型熱交換器搭載の高効率設計によりコンパクト化と低騒音化を図りました。(強運転時:44dB 当社現行モデル : 47dB) また、当社独自の可変パワーディフューザーと上下・左右ダブル自動風向の組合せにより、暖房時は垂直気流の「足元暖房」、冷房時は冷気を人にあてない水平気流の「健康冷房」で、快適空調を実現しました。
さらに、配管接続作業性の改善、左右出し可能なドレン排水口採用など大幅な工事性の向上を図っております。
3) 2.15~8.8kWシーリングウォールエアコン
空調効率を大幅に向上させた最適な送風路構造を開発し、理想的な気流を実現した新形態エアコンです。業界トップ(注5)の大風量と低騒音化を実現しました(7kW相当で風量1000m³ / h、騒音値43dB、4kW相当で風量750m³ / h、騒音値34dB)。上面から室内の空気を効率的に取り入れられるスムーズな送風路と、大型可変パワーディフューザー構造により、冷房においては冷気落ちの少ない水平気流で「健康冷房」、暖房においてはより足元の暖房効果を高めた垂直気流で「足元暖房」を可能とし、多様な空調ニーズに応えた最適空調を実現しました。
また、高さが27cmと従来の大型壁掛けタイプより約5cmコンパクトにしたことにより、天井面近くへの省スペース設置が可能です。
機種名・冷房能力・暖房能力・COP・騒音値
室外機機種名 | AO72APB | AO72RPB | AO72EPB | AO72TPB | ||
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タイプ | 冷房専用 | ヒートポンプ | 冷房専用 | ヒートポンプ | ||
冷媒 | R22 | R407C | ||||
能力 | 冷房 | kW | 22.4kW | 22.4kW | 22.4kW | 22.4kW |
暖房 | kW | - | 25.2kW | - | 25.2kW | |
COP | 冷房 | W/W | 3.1 | 3.1 | 3.1 | 3.1 |
暖房 | W/W | - | 3.6 | - | 3.3 | |
騒音値 (380V) |
dB(A) | 54dB(A) |
販売予定台数
2003年度 1,000システム、2005年には2,000システムの販売を予定。
以上
注釈
- 注1 業界トップの高効率運転 :
- 海外向けビル用マルチエアコンシステムとして 平成15年2月現在 : 当社調べ
- 注2 COP :
- エネルギー消費効率(定格能力 ÷ 消費電力)のこと
- 注3 業界トップの低騒音化 :
- 海外向けビル用マルチエアコンシステムとして 平成15年2月現在 当社調べ
- 注4 業界トップの薄型化 :
- 海外向けビル用マルチエアコンシステムとして 平成15年2月現在:当社調べ
- 注5 業界トップの大風量と低騒音化 :
- 海外向けビル用マルチエアコンシステムとして 平成15年2月現在:当社調べ
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