PRESS RELEASE

2010年7月12日
富士通株式会社
株式会社富士通ゼネラル
(NO.10-N01-14)

電子ペーパーを利用した外来患者案内ソリューションを販売開始

富士通株式会社(以下、富士通)と株式会社富士通ゼネラルは、病院における診察受付業務向けに、電子ペーパーを利用した外来患者案内ソリューションを開発し、本日、富士通より販売を開始します。

本ソリューションは、電子ペーパーを搭載した電子カードホルダー(富士通ゼネラル製)を、独自の無線通信を利用し診療場所や検査場所を案内する患者ナビゲーションシステムおよび、電子カルテシステムと連携させたもので、外来患者様ひとりひとりに対し、受付から診察時の呼出し、会計までの案内情報をきめ細やかに配信します。

これにより、外来患者は、診察までの待ち順番の状況や呼び出しを、表示と合わせて音と振動で知ることができるため、病院内の無線通信エリア内であれば、待合室などの特定の場所で待機することなく、待ち時間に対するストレスを和らげ、アメニティの向上につながります。

また、病院は、患者の誘導にかかわる時間を低減でき、看護業務に注力できるとともに、再来受付機と大型案内表示装置の台数削減による消費電力の抑制、CO2排出の削減に貢献することが可能になります。

 

従来、病院に設置された診察順番表示システムでは、待合室にて診察進行状況を案内しており、患者は受診する診察科付近に待機する必要がありました。そのため、診察待ち時間に対するストレス解消や有効活用に対するニーズが高まっており、病院側においても外来患者へのサービス・アメニティの向上に向けた課題がありました。

富士通では、こうした課題に取り組むために、2009年より株式会社富士通研究所(注1)と富士通クリニック(注2)において実証実験(注3)を行ってまいりました。今回その有用性が確認できたため、電子ペーパー搭載の電子カードホルダーと、電子カルテシステム「HOPE / EGMAIN-GX」とを連携させたソリューションを商品化し、提供します。なお、7月14日から始まる「国際モダンホスピタルショウ2010」の富士通ブース内、外来情報ソリューション[ Hospision®]コーナーにて出品いたします。

利用イメージ

(1)電子カードホルダーで簡単受付

電子カードホルダーを受取り、背面に診察券を挿入するだけで受付が完了します。

表示例のイメージ

(2)診察の進行状況をきめ細やかにお知らせ

病院内のどこにいても、診察までの待ち人数などの状況を適時にお知らせします。

表示例のイメージ

(3)診察室へお呼出し

診察順番になると、振動や音を加えてお知らせします。

表示例のイメージ


本製品の特長

簡単受付を実現

電子カードホルダーの背面にIC型診察券を挿入するだけで、自動で患者ナビゲーションシステムと電子カルテシステムに連携し、受付が完了します。

きめ細やかな案内情報の確認が可能

電子カードホルダーの画面には、「今日の予定」「呼出状況」「お知らせ」の表示項目があり、メッセージ表示に加え音と振動にて、患者へきめ細やかな案内情報が行えます。「今日の予定」では、予約時間と診察進行状況などの確認が行えます。「呼出状況」では、診察の受付番号や診察までの待ち人数確認が行えます。また、「お知らせ」では患者様へ任意のメッセージを送信することができます。

電子カードホルダーの案内表示例写真

病院の環境貢献活動を支援

本システムは、電子カードホルダーの表示部にカラー電子ペーパーを採用しているため、表示状態での消費電力は0wに近く、充電も一週間に一度で利用できます。また、電子カードホルダーの受付機能によって再来受付機が不要となるため、受付機に必要な電力などが削減でき、省エネ、CO2の削減に貢献します。また、本システムは富士通の電子カルテシステム「HOPE / EGMAIN-GX」と連携することにより、従来、紙で手渡していた診察の予定票を電子カードホルダーに表示させることで、紙の削減に繋がり、環境にやさしいシステムとなっています。

富士通クリニックでの実証実験概要

富士通は2009年7月から10月にかけ、富士通クリニックに電子カードホルダー50台を導入し、「実運用時の省電力性能と運用コストの削減効果」「無線配信性能の評価」「病院スタッフや患者様による配信サービスの評価」の観点で、延べ400名の患者に対し、本ソリューションの実証実験を行いました。

その結果、患者の約95%が本ソリューションに対し好評でありました。

富士通クリニックは、富士通川崎工場の構内に従業員、家族の診療と健康管理を目的に診療所として発足。2010年7月1日より、名称を「富士通病院」から「富士通クリニック」へ変更し、今後は、患者に、高い精度の画像撮影が可能な最新医療機器(CT、MRI)を導入し、 生活習慣病の予防・早期発見の充実を図り、安心・安全そして信頼される医療を目指します。

販売価格、および出荷時期

製品名 販売価格(税別) 出荷時期
外来患者案内ソリューション 個別見積 2011年2月

販売目標

3年間で30システム

 

関連Webサイト

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈について

(注1)
株式会社富士通研究所:本社 神奈川県川崎市、代表取締役社長 富田 達夫
(注2)
富士通クリニック:本社 神奈川県川崎市、院長 三宅 仁
(注3)
プレスリリース:別ウィンドウで開きますhttp://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/10/5-3.html

以上

 

発表資料中の記載内容は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、ご了承ください。

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