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PRESS RELEASE

2008年5月29日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.08-V01-08)

川崎・本社敷地内に
ビル用マルチエアコン(VRF)用「60m高低差試験塔」を建設

このたび当社では、大型空調機の商品開発力を一段と強化するため、昨年10月、川崎・本社敷地内に完成した空調技術棟に隣接して、ビル用マルチエアコン(VRF)用「60m高低差試験塔」を建設いたします。本年10月竣工予定です。

今回の「60m高低差試験塔」は、ビル用マルチエアコン(VRF)に要求される室内機と室外機の高低差が大きい設置条件での実装試験を行う設備として建設するものです。費用は総額約3億3千万円です。

ビル用マルチエアコン(VRF)は、室内機と室外機設置場所の高低差が大きく、また配管の長いことなどから冷媒の制御が複雑になります。

当社では「60m高低差試験塔」を空調技術棟に隣接して建設し、これらを連結して室内機と室外機の高低差、配管長、室内・外の温度など多様な設置条件下で、コンプレッサー内の潤滑油量や冷媒の最適な制御仕様を決定するための各種試験を効率良く実施できるようにいたしました。これにより、信頼性の高い商品をスピーディに開発・商品化してまいります。

当社は、大型空調機用試験設備を備えた空調技術棟と「60m高低差試験塔」により、大型空調機の開発力を大幅に増強し、3年前に完成した小型空調機 試験設備と合わせ、国内でもトップクラスの空調機開発環境を整えました。

今後は、これらの設備を活用し、空調機事業のさらなる拡充を目指してまいります。

60m高低差試験塔(予想図1)60m高低差試験塔(予想図2)

左 :  60m高低差試験塔(予想図1)
右 :  60m高低差試験塔(予想図2)

「60m高低差試験塔」の概要

「60m高低差試験塔」には5mごとに試験品を設置できるフロアを設け各フロアに室外機と室内機を接続する多種の配管が備え付けられており、試験品の能力や試験内容に合わせて配管径、長さを選定できます。また配管は、隣接する「60馬力恒温試験室」に接続されており、さまざまな温湿度条件下での実装試験が可能です。

また、5階フロアにも「恒温槽」を設置することで、中規模のマルチエアコンなどの実装試験も可能です。

項目 内容
主要構造 構造(鉄骨造)、 外壁(カラー折板・フッ素樹脂塗装)、 床(縞鋼板)、屋根(カラーダブル折板)
建築面積 57.15m2(7.56m×7.56m)
延べ床面積 683.1m2(階段踊り場を含む)
最高高さ 59.4m
主な設備 エレベーター(1基)
試験用冷媒管(11種 42本:空調技術棟・60馬力恒温試験室との接続が可能)

 

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