PRESS RELEASE

平成19年5月8日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.07-Y05-06)

デジタル無線方式タクシー配車システム
中央無線タクシー協同組合様より受注獲得

株式会社富士通ゼネラルは、中央無線タクシー協同組合様よりデジタル無線方式タクシー配車システム「HD-710」を受注しました。同システムは2006年12月1日の受注締結で、2007年から2011年までで三期に分けて導入する計画です。第一期分の受注は、タクシー800台の移動局無線機器、基地局システム等が主な内容であり、受注金額は4億2千4百万円です。システムの運用開始は2007年11月で、現在システムの具体的な内容について検討を進めております。

富士通ゼネラル製デジタル無線方式タクシー配車システムの選定理由

現在、中央無線タクシー協同組合様では、アナログ方式無線の配車システムを用いて「車番表示システム」を運用しております。この度のデジタル無線方式の導入においては、「車番表示システム」とデジタル自動配車を連動、併用運用させ、段階的なデジタル導入を進めることが求められておりました。

富士通ゼネラルでは、中央無線タクシー協同組合様の要望をつかみ、既存のアナログシステムを活かしながら運用できるシステムとして「HD-710」を提案し、受注獲得に至りました。また、移動端末の操作表示部画面が大きくて乗務員から見やすいこと、富士通ゼネラルの独自仕様である配車室側での車両情報収集方法(ポーリング・任意発呼併用方式)も受注獲得につながる評価となっております。

デジタル無線方式を活用したシステムの今後の計画

1.中央無線タクシー利用者の満足度向上

デジタル無線方式の導入により、基地局(配車指令室)と移動局(車両)間の無線通信において、より詳しい車両位置や顧客情報など大容量のデータ通信が可能となります。例えば、配車依頼の電話から、顧客の住所を自動検索すると同時に、近隣の空車車両に配車指令を出すことが可能となり、迅速、かつ正確な配車で、利用者の満足度向上に寄与します。

2.経営効率の向上

例えば、コンサート会場などのイベント情報や、交通機関の運行状況を乗務員に文字情報メッセージで提供するなどして、車両待ちの期待できるエリアへ空車車両を誘導し、稼働率を高めることができます。

また、無線配車に対する乗務員の協力実績は、車両番号で記録され、個々の乗務員では記録されません。今後、一層迅速な配車による経営効率の向上を目指すには、さらなる乗務員の配車協力が求められます。デジタル無線方式の活用により、乗務員個人の協力実績をアカウントすることで、評価制度のシステム化を計画しております。

3.乗務員への効果

周辺の道路交通情報提供により、迅速な配車位置および行き先の情報把握や、安全走行、事故防止などに向けた情報提供を計画しております。

以上

ご参考

1. 中央無線タクシー協同組合

理事長 :
服部 晴吾
営業地区 :
東京特別区、武蔵野市および三鷹市
事務所所在地 :
東京都荒川区南千住2-32-5
組合員数 :
32社
基地局 :
3波
移動局 :
1,712台
加入組合員の認可車両数 :
2,502台

2. タクシー業界の動向

現在タクシー業界は、規制緩和による新規参入業者の増加、運賃多様化・割引制度の導入などで競争が激化しています。さらに、迅速、正確な配車を行い、利用者のリピート率を高め、合わせて業務効率の向上を図ることが求められております。このような効率配車を行うにあたっては、基地局と移動局間の無線通信に、より詳しい車両位置や顧客情報など膨大なデータ通信量が要求されるため、既存のアナログ無線からデジタル無線への移行が強く求められています。

一方で2016年5月31日までにタクシー無線は全て既存のアナログ無線方式からデジタル無線方式への移行が定められており、現在開局しているタクシー無線については、積極的な移行が進められております。

3. デジタル無線方式タクシー配車システム「HD-710」

デジタルタクシー無線機「CM - 4157DG」及び、デジタル無線を活用したタクシー業界向けデジタル無線方式タクシー配車システム「HD - 710」は、富士通ゼネラルが2005年6月に商品化し、以降、受注活動に努めております。

「HD - 710」は、デジタル無線方式を採用することで、従来のアナログ方式比の約4倍にデータ通信量が拡大されます(当社従来比)。これにより、車両位置情報や動態情報の収集精度が高まると同時に、当社が従来から独自で運用してきた「ポーリング・任意発呼併用方式」を採用することで、それぞれ単独の方式と比較し、一層車両情報がよりリアルタイム、かつ正確に収集可能となる特長を備えております。

以上

 

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