PRESS RELEASE
平成15年9月17日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.N03-05-18)
新開発の「紫外線除菌機構」により、浮遊ウイルスの除菌効率99.5%以上※1を実現! 強力な除菌効果を発揮する空気清浄機を新発売(ACS-24JUP) |
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この度当社は、2003年度国内向けとして新開発の「紫外線除菌機構」により、浮遊ウイルスの除菌効率99.5%以上(注1)を実現した強力除菌の空気清浄機(ACS-24JUP)を開発、10月21日より発売いたします。
空気清浄機市場は、従来の「集塵・脱臭機能」に加え「除菌機能」や「マイナスイオン発生機能」などを搭載し、健康志向のニーズにあった商品が相次いで発売されたこともあり、昨年度の需要は200万台近い規模に急伸長しました。また、今年に入ってからは、SARS(重症急性呼吸器症候群)の流行で「ウイルス除去」に対する関心が高まっています。
このようなニーズに応え、当社では、医療機関などでも使われているウイルス・カビ・雑菌を不活化(注2)させる紫外線除菌ランプを搭載した「紫外線除菌機構」により、強力な除菌効果を発揮する高性能空気清浄機を開発いたしました。
従来、除菌ランプを使った空気清浄機では、紫外線漏れを防ぐため除菌ランプを開口部の小さい箱で覆っていたので、吸い込んだ空気の一部にしか紫外線は照射されず、除菌効果は充分とはいえませんでした。
そこで当社は、紫外線防止効果の高い高開口率アルミハニカム(注3)と除菌ランプを組み合わせた「紫外線除菌機構」を新たに開発しました。これにより、業界で初めて(注4)吸い込んだ空気全てに除菌ランプの紫外線を照射することを可能とし、ウイルス除菌効率99.5%以上(注1)を実現しました。
また「プラズマ除菌機構」により、運転中だけでなく運転停止後もラジカル(注5)を発生させ、アパタイト抗菌フィルターに付着した菌類の繁殖を防止します。このダブル除菌の活用により、常に除菌された空気で清潔な室内環境を実現します。
また、最近のリビングルームの大型化傾向に合わせ、18畳クラスのサイズでありながら、適用床面積を24畳としました。フィルターは、0.3μmの微粒子に対し99.97%の集塵効率を誇るアパタイトHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターを採用しました。
写真 : 空気清浄機 ACS-24JUP
空気清浄機ACS-24JUPの主な特長
1. 吸い込んだ空気全てに除菌ランプからの紫外線を照射し、浮遊ウイルスを99.5%以上(注1)除菌する新開発の「紫外線除菌機構」搭載
2. アパタイト抗菌フィルターに付着した菌類をラジカル(注5)で除菌する「プラズマ除菌機構」搭載
3. 24畳の大型リビングルームにも対応可能
1. 吸い込んだ空気全てに除菌ランプからの紫外線を照射し、浮遊ウィルスを99.5%以上(注1)除菌する「紫外線除菌機構」搭載
新商品に搭載している除菌ランプは、紫外線の中で最も除菌力の高い波長254nm(ナノメーター)の紫外線を発生させます。日光消毒は昔から行われてきた有効な殺菌方法ですが、この除菌ランプから発生する波長254nm(ナノメーター)の紫外線は、地上に届く太陽光線に含まれる紫外線よりもさらに高いエネルギーを持っており、微生物のDNAに直接作用し、繁殖能力を奪うことで不活化(注7)させます。
しかし、従来の空気清浄機では紫外線漏れを防ぐために除菌ランプを開口部の小さい箱で覆っていたので、吸い込んだ空気の数%にしか紫外線を照射できませんでした。今回搭載の除菌ランプユニットは、除菌ランプの前後に、開口率97%で空気抵抗が小さいアルミハニカム(注8)を配置することで、紫外線の外部への漏れを抑えるとともに、吸い込んだ空気全てを除菌ランプユニットに取り込み、紫外線を照射可能な構造としました。
これにより、浮遊ウイルスの除菌効率99.5%以上(注6)を実現しました。
紫外線の除菌効果について
ウイルス、細菌やカビなど多様な微生物に対して効果を発揮し、照射後の微生物に残留せず、耐性菌ができにくいなどの特長があり、医療機関や食品工場などの衛生管理に活用されています。
除菌ランプユニットの構造(特許出願中)
除菌ランプユニットは、薄い箱の中央に除菌ランプを配置し、前後の両開口面をアルミハニカム(注8)と遮蔽板で覆った構造となっています。開口率97%と空気抵抗が小さいアルミハニカム(注8)により、吸い込んだ空気全てが通過でき、除菌ランプから発生する紫外線の照射が可能となります。また、アルミハニカムと遮蔽板の効果により、紫外線が外部にもれることもありません。
2. アパタイト抗菌フィルターに付着したラジカル(注9)で除菌する「プラズマ除菌機構」搭載
フィルターでキャッチした細菌やカビ菌は、水分や栄養分があると繁殖し、カビ臭などの原因になります。新商品では、HEPAフィルターとアパタイト抗菌フィルターを組み合わせることで、菌の繁殖を抑えるとともに、抗菌効果の及ばないホコリに付着した菌などもプラズマ放電により除菌します。さらに、運転停止時には自動的に「フィルター除菌」モードに入り、空気清浄機内部にラジカル(注9)を充満させ除菌します。
3. 24畳の大型リビングルームにも対応可能
近年のリビングルームの大型化や、吹き抜け構造の増加など、住空間の変化に対応し、空気清浄機にもより大きな能力が求められています。
新商品では、フィルター繊維への帯電量を強化し、ホコリに対する吸引力を高めることで繊維の隙間を粗くし、通風抵抗を下げ、風量を5.1m³/分、適用床面積を24畳とし、大型リビングルームにも対応可能としました。フィルターは、0.3μmの微粒子に対し99.97%の集塵効率を誇るアパタイトHEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルターを採用しました。
その他の特長
- (1)発生量約10,000個/cm³(注10)のマイナスイオン発生機搭載
- (2)プラズマ脱臭と特殊活性炭による複合脱臭機能
- (3)インバーターモーターによる静音運転(自動運転時、最小値15dB)
- (4)花粉を効率よく吸引する花粉モード運転
- (5)手元で全ての操作が可能なリモコン付属
- (6)外出時、就寝時に便利な切りタイマー機能
表示パネル部
リモコン
発売日・生産台数及びメーカー希望小売価格
- 発売日 :
- 平成15年10月21日
- 月産予定台数 :
- 20,000台
- メーカー希望小売価格 :
- 50,000円
主な仕様
機種名 | ACS-24JUP |
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電源 | 100V 50 / 60Hz |
消費電力(W) | 47W |
適用床面積 | 24畳(39.6m²) |
集塵効率 | 99.97% |
脱臭方式 | プラズマ + 特殊活性炭 |
寸法 | 高さ 53.0 × 幅45.0 × 奥行き21.0cm |
質量 | 8.0kg |
付属品 | アパタイトHEPAフィルター、リモコン |
以上
注釈
- 注1 浮遊ウイルスの除菌効率99.5%以上 :
- (財)北里環境科学センターでの浮遊ウイルスの培養法による試験により実証
- 注2 ウイルス・カビ・雑菌を不活化 :
- ウイルス・菌類の活動を抑制すること
- 注3 アルミハニカム :
- 薄膜状のアルミニウムを蜂の巣状に形成したもの
- 注4 業界で初めて :
- 2003年9月現在 (家庭用空気清浄機として : 当社調べ)
- 注5 ラジカル :
- 不対電子をもつ除菌・脱臭効果のある物質
- 注6 浮遊ウイルスの除菌効率99.5%以上 :
- (財)北里環境科学センターでの浮遊ウイルスの培養法による試験
- 注7 不活化 :
- ウイルス・菌類の活動を抑制すること
- 注8 アルミハニカム :
- 特殊表面加工による高紫外線吸収を現した蜂の巣状の新開発材料
- 注9 ラジカル :
- 不対電子をもつ除菌・脱臭効果のある物質
- 注10 発生量約10,000個/cm³ :
- 温度27℃、湿度60%、急速運転時の吹出し口から1mにて(当社調べ)
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