PRESS RELEASE
平成13年3月7日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.00-N17-51)
圧縮率・画質に優れた最新のデジタル圧縮方式「WAVELET方式」と 監視用デジタルレコーダ(DSR-2000)
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近年、流通店舗、金融機関、公共施設などにおける犯罪防止・抑止や安全対策などセキュリティに対する要請は、年々強まっており、現場を正確に長時間記録する装置への期待が高まっております。
特に画像記録装置については、高画質化、記録データ管理の効率化、スピーディな画像検索、メンテナンス費用の抑制等のメリットがあるデジタル記録装置へのニーズが急速に高まっています。
この度当社では、このような市場動向に応え、圧縮率・画質に優れた最新のデジタル圧縮方式「WAVELET方式」と長時間記録を可能とした大容量ハードディスク(60GByte)を採用した、監視用途向けの映像・音声デジタル記録装置「監視用デジタルレコーダ(DSR-2000)」と「拡張ハードディスクユニット(DSR-100)」を開発、3月末より発売致します。
「監視用デジタルレコーダ (DSR-2000)」は、現在コンビニエンスストアなどの流通店舗で主流である録画間隔0.05秒、画質モード「ノーマル」で録画した場合、約1日間の録画が可能です。さらにDSR-100を接続することにより、約1週間の長時間録画が可能となります。
また、独自設計の回路を追加することにより、既設システム(カメラ / スイッチャ)との接続をも可能とし、現在使用中のタイムラプスビデオ(間欠記録方式)と置き換えるだけで、業界最高レベルの高品質とコストパフォーマンスに優れたデジタル監視システムが構築できます。
当社は、今後さらに画像のデジタル処理による認識機能、web対応などのネットワーク機能ならびに各種アプリケーションソフトの充実を図り、従来からの「簡易型構内監視システム」に加えて「高度なネットワークセキュリティシステム」構築に注力してまいります。
写真 : 監視用デジタルレコーダ:DSR-2000(上段)
拡張ハードディスクユニット : DSR-100(下段)
監視用デジタルレコーダの主な特長
- 圧縮率・画質に優れた最新のデジタル圧縮方式「WAVELET方式」の採用により高品質な画像を長時間録画可能。
- トップクラスの大容量ハードディスク(60GByte)採用で、長時間録画を実現し、録画済みテープの管理も不要。
- 独自設計回路の追加により、既設システムを活用して低額投資でデジタル化。
- メンテナンス費用を大幅に削減。
圧縮率・画質に優れた最新のデジタル圧縮方式「WAVELET」方式の採用により高品質な画像を長時間録画可能
従来のデジタル記録装置は、圧縮方法として「JPEG方式」を採用していましたが、DSR-2000はJPEG2000で採用される新しい圧縮方式の「WAVELET方式」を採用し、以下の項目を実現しました。
(1)長時間録画モード時での優れた画像品質。
「WAVELET方式」では、従来の「JPEG方式」と異なり、圧縮の方法が8 × 8画素のブロック単位の圧縮ではなく、画面全体で処理する為、ブロック間で発生するノイズ(ブロックノイズ)がありません。
(2)圧縮効率30%改善により、従来比30%増の長時間録画が可能。
「WAVELET方式」では、「JPEG方式」に比べ、画像圧縮効率が30%改善されます。これにより同レベルの画質でも30%増の長時間録画が可能となります。
トップクラスの大容量ハードディスク(60GByte)採用で、長時間録画を実現。煩雑な録画済みテープの管理も不要
「WAVELET方式」の採用に加え、デジタル記録装置でトップクラスの大容量60GByte、また、拡張ハードディスクユニットDSR-100を接続することにより、300GByteのハードディスク容量となり、以下の項目を実現しました。
(1)長時間録画が可能。
- 画像圧縮モード「ノーマル」、記録間隔「0.05秒(コンビニなど流通店舗で使用)」時
DSR-2000単体 : 約1日間、 DSR-100接続 : 約1週間 - 画像圧縮モード「ノーマル」、記録間隔「0.5秒(金融関係で使用)」時
DSR-2000単体 : 約10日間、DSR-100接続 : 約2か月間
(2)テープの管理が不要。
ハードディスクに記録することにより、テープの入れ替え作業や、煩雑になりがちな録画済みテープの管理が不要になり、省力化・省スペース化にも貢献。
- ※
- なお、画像圧縮モードや記録間隔は使用目的に応じて設定が可能。
独自設計回路の追加により、既設システムを活用して低額投資でデジタル化
独自設計の回路を追加することにより、既設システム(カメラ / スイッチャ)との接続を可能としました。現在使用中のタイムラプスビデオと置き換えるだけで、業界最高レベルの高品質でコストパフォーマンスに優れたデジタル監視システムが構築できます。
メンテナンス費用を大幅に削減
ハードディスクに録画することにより、従来のタイムラプスビデオに比べ、ビデオのヘッド交換やクリーニングなどは不要となります。これにより金額的にも無視しえないメンテナンス費用が大幅に削減されます。
その他の機能
(1)画像の検索、頭出しが簡単。
従来のタイムラプスビデオでは難題であった、画像検索がデジタル化により容易になりました。3種類の画像検索モードがあり、「高速早送り再生」では、画質のとび、乱れのないスームズな映像での検索。「時間指定検索」では、見たい時間の画像を瞬時に頭出しする検索。また「履歴検索」では、アラーム録画・スケジュール録画・通常録画等の録画方式による検索が可能となりました。
(2)DVDやMOに保存、パソコンで再生。
必要な画像は、外付けのDVD-RAMやMOにコピーし、劣化なく保存できます。
またパソコンで再生可能なので、プリントアウトやパソコン上での管理が行なえる他、画像認識機能を利用して付加価値の高いシステム構築などへの拡張も可能です。(専用ソフトが必要です)
(3)使いやすい操作表示パネルとオンスクリーンメニュー。
操作パネルは分かりやすいグラフィカルインターフェースを採用、ご家庭のビデオと同様に容易に操作できます。
- 動作状況が分かりやすいLED内蔵キー
- 基本操作部とメニュー設定部の色彩による区分や、表示文字、図記号を大きく表示したパネルデザイン
- 多彩な機能を分かりやすく表示するオンスクリーンメニュー
主な用途
- ATMコーナ等の金融関係
- コンビニエンスストア、書店、百貨店等の流通関係
- オフィスビル、工場、プラントの産業関係
- 鉄道、道路の交通関係
- ゲームセンター、レジャー施設、病院、ガソリンスタンド等
主な仕様
1. DSR-2000
外形寸法 | 430(W) × 353(D) × 88(H)mm |
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質量 | 約6.0kg |
電源 | AC100V(50Hz / 60Hz) |
消費電力 | 約50W |
使用温度範囲 | +5°C~+40°C |
映像入力 | 2入力(記録用 / モニタ表示用) : BNC型接栓 : NTSC方式準拠 |
映像出力 | 2出力(記録用 / モニタ表示用) : VBS 1.0V(p-p) 75Ω |
音声入力 | 1入力(記録用)RCAピン |
音声出力 | 1出力(記録用)RCAピン |
入出力端子 | 接点入力 × 10、接点出力 × 4、フレームパルス出力 × 1、 RS-232C × 2、Ultra Wide SCSI × 1 |
映像圧縮方式 | ウェーブレット(WAVELET)圧縮 |
音声記録方式 | 8bitPCM(サンプリング8MHz、1ch) |
取込み画素数 | 720 × 243(フィールド取込み) |
主記録メディア | 標準60GByteハードディスク |
リムーバブルメディア | DVD-RAM、MO(外付けオプション) |
スケジュール機能 | あり |
プリアラーム機能 | あり(センサー前からの録画) |
サーチ機能 | 時間指定検索、履歴検索 |
早送り再生スピード | 48倍速 |
画像センサー機能 | 任意形状にて検出 |
リモート制御 | RS-232Cによりパソコン制御 |
2. DSR-100
外形寸法 | 430(W) × 354(D) × 44(H)mm |
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質量 | 約7.0kg |
電源 | AC100V(50Hz / 60Hz) |
消費電力 | 約60W |
使用温度範囲 | +5°C~+40°C |
入力端子 | Ultra Wide SCSI × 1 |
出力端子 | Ultra Wide SCSI × 1 |
容量 | 標準80GByteハードディスク × 3(240GByte) |
品名・機種名・希望小売価格・発売時期・生産台数
品 名・機種名 | 希望小売価格 | 発売時期 | 生産台数 |
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監視用デジタルレコーダ DSR-2000 |
500,000円 | H13 / 3末 | 12,000台 / 年 |
拡張ハードディスクユニット DSR-100 |
480,000円 | H13 / 3末 | 5,000台 / 年 |
以上
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