PRESS RELEASE

平成12年3月17日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.00-V01-07)

多室マルチエアコン専用「60m高低差試験塔」を完成

当社は、関係会社の㈱浜松富士通ゼネラルの敷地内に、多室マルチエアコン専用の60m高低差試験塔を完成させ、3月17日に竣工式を実施いたしました。

この試験塔ではエアコンの室内機と室外機の高低差が大きくなったときの、コンプレッサー内の潤滑油量や冷凍サイクルの制御仕様を決定するための各種試験を行います。 従来、他施設を利用して高低差試験を行っていましたが、今後の多室マルチエアコン事業の拡大と開発のスピードアップ、及び新規開発商品の信頼性向上のため、いろいろな温湿度条件で多目的試験が行える、専用の試験塔を建設いたしました。


多室マルチエアコン専用60m高低差試験塔

(株)浜松富士通ゼネラルの概要

住所
: 〒431-1304 静岡県引佐郡細江町中川1930番地
敷地面積
: 98,782m²
資本金
: 11億8千万円
製造品目
: 国内・海外向けルームエアコンディショナー

試験塔建設の目的

当社エアコンの冷凍サイクルは主にコンピュータシュミレーションにより設計しておりますが、今後拡大を計画している多室マルチエアコンは、室内機と室外機の高低差が大きく、また冷凍サイクルが特に複雑なため、いろいろな条件下における実装での確認が必要であり、信頼性の高い商品をスピーディに開発・商品化するために本試験塔を建設いたしました。

試験塔概要

建築面積 : 57.15m²、高さ : 59m、鉄骨造、エレベータ設置

試験塔には5m毎に試験品を設置できるフロアーを設け、室外機と室内機を接続する多種の配管が既設されており、試験品の能力に合わせて配管径、長さを選定いたします。また配管は、隣接する工場内の大容量多室マルチエアコン試験室に接続されており、いろいろな温湿度条件下で試験を実施することで、信頼性の高いエアコンの商品開発が可能となります。

今後の取り組み

ビル用多室マルチエアコンは、中・大規模ビルのセントラル空調システムに対して、個別空調システムとして、必要な部屋のみを空調することで省エネ性に優れ、需要の伸長が期待されています。

当社は現在ルームエアコンとパッケージエアコンにおいて、高いシェアを獲得しておりますが、今後さらにエアコン事業の拡大を図る為にはプロジェクトテンダー等の積極的な推進が必要であり、総合空調メーカーとしてビル用多室マルチエアコンの商品開発を推進してまいります。

富士通ゼネラルは、今後さらに試験設備を充実させ、グローバルな視野に立ち、開発と製造技術の世界への発信基地として、エアコン事業の拡大を図ってまいります。

以上

 

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