PRESS RELEASE

平成11年9月30日
株式会社富士通ゼネラル
(NO.99-N18-27)

2000冷凍年度向けルームエアコン
流体力学にかなった風の流れで、トップクラスの
省エネ・暖房効果・除湿量を実現した

新「先進呼吸」Vシリーズを新発売

当社は、2000冷凍年度向けルームエアコンとして新「先進呼吸」Vシリ-ズ 3機種を11月より順次発売いたします。大きく吸って大きく吹き出す「先進呼吸」機種は流体力学に関する研究成果を生かして最適な風の流れを追求した設計で特長ある開閉パネルとそれによる高機能化により1999年度の市場で高い評価を得ました。

新「先進呼吸 」Vシリーズでは、これを更に進化させ、風の吸込み口から吹出し口までの全送風経路をコンピューター・シミュレーション技術により最適化し、これによりトップクラスの省エネ化、暖房効果、除湿量を同時に実現しました。

そして、需要の中心である 2.2kWクラスにおいては、2004年新省エネ法(注1)基準をいち早くクリアしてエネルギー消費効率でトップクラスの「冷暖平均COP(注2) : 5.31」を実現。また「足元温風メカ」により 暖房効率を大幅に向上さると共に、除湿量においては独自技術の先進呼吸パネル」と「熱交換器容量制御」の組み合わせによりハイパーサラサラ除湿」機能を新たに開発し、除湿量を従来機種の約 40%アップさせながらも肌寒さを抑えることを実現いたしました。

更に、リモコン信号を受信するために消費される待機電力を従来比1/4の0.8Wに低減し、長期間使用しないときには、待機電力をカットする待機電力ゼロスイッチを全機種に装備しました。

2.2kWクラスにおいては、最大電流を10Aに抑えた「低電流設計」のため、2台、3台と増設しても、ほとんどの場合、今の契約電流を変更しないでご使用できます。
冷媒は、全機種にオゾン層を破壊しない新冷媒(R410A)を採用しました。

 

省エネと快適、健康を追求した新「先進呼吸」Vシリーズの主な特長

  1. 流体力学にかなった 先進呼吸・パネル」によるスムーズな風の流れにより、2.2kWでトップクラスの省エネを実現[冷暖平均COP : 5.31]
  2. 先進呼吸・パネル」を閉じることにより除湿量を約40%高め、肌寒さを抑えた、快適 ハイパーサラサラ除湿」機能を搭載
  3. 足元まで温風をしっかり届ける「足元温風メカ」で快適暖房面積を拡大
  4. 待機電力を従来比1 / 4に低減しさらに 待機電力ゼロスイッチ で省エネ
  5. 契約電流はそのままで増設ができる最大電流10Aの「低電流設計」(2.2kWタイプ)
  6. 消し忘れ等の無駄な電力消費をなくす「人検知・省エネガード」機能を搭載
  7. 全機種、オゾン層を破壊しない新冷媒R410Aを採用

2.2kWクラスで トップクラスの省エネ(COP : 5.31)

独自に開発したパネル(「先進呼吸・パネル」)の開閉と、「足もと温風メカ」を組合せた、大きく吸って大きく吹き出す「先進呼吸」の構造を、流体力学に基づいたコンピューター・シミュレーション技術により更に改善を図り、従来以上に風をスムーズに流す送風経路として熱交換効率を高め、いっそうの省エネを達成しました。

また、長時間使用する子供部屋等のエアコンに対する省エネニーズの高まりに対応して新「先進呼吸」Vシリーズを主力の 2.2kWタイプまで拡大し、このクラスで2004年新省エネ法※1基準をいち早くクリアしてエネルギー消費効率でトップクラスの冷暖平均 COP : 5.31を実現しました。

肌寒さを抑えて除湿量をアップした「ハイパーサラサラ除湿」

省エネ型エアコンは、省エネ化を追求すると除湿量が低下する傾向にあります。
当社では、これまでドライ運転時の除湿効果を高めるため、熱交換器の半分に冷媒を集中して流す独自の「熱交換器容量制御」による「サラサラ除湿」を開発し、この問題を改善してまいりましたが、新「先進呼吸」Vシリーズでは「先進呼吸・パネル」を全て閉じて運転する機能を追加し 十分に冷えた熱交換器の中を風がゆっくりと流れるようにしたので、従来の「サラサラ除湿」と比較して除湿量が約40%向上しました。
また、熱交換器で除湿冷却された空気と、上方から吸い込む多量の温かい空気を機器内でミックスして吹き出すことにより、吹出し空気温度が従来比約 5°Cアップして肌寒さを抑えた除湿となりますので、特に梅雨の時期やおやすみ時など、爽やかで快適に過ごすことができます。

足もとまでしっかり暖める「足もと温風メカ」

暖房運転時、足もとがあまり暖まらないと言う不満に応えて、「先進呼吸パネル」と「足もと温風メカ」の相乗効果で温風を足もとまでしっかり届けることにより、足もとの快適暖房範囲を従来の約1.5倍まで広げる事が出来ました。

消し忘れを防止しする「人検知・省エネガード機能」

室内に人が「いる」か「いない」かを検知して、20分間いないと20%の省エネ運転」に切り換わり、更に20分間いないと自動的に運転を「停止」する便利な「いるかなセンサー」(人検知センサー)付き省エネ機能を搭載しました。

運転停止後、部屋に人が戻ってきたら自動的に運転を再開します。
消し忘れて外出したり、長時間部屋に戻ってこなかったりすることが多いお子様のいらしゃるご家庭には、最適な省エネ機能としてご使用いただけます。

省エネに役立つ便利な機能

  1. 待機電力を従来比1/4に低減しさらに 待機電力ゼロスイッチで省エネリモコン信号を受信するために消費される待機電力を従来比1 / 4の 0.8Wに低減。
    更に、長期間使用しないときには、待機電力をカットできる「待機電力ゼロスイッチ」を装備。
  2. 契約電流はそのままで増設ができる最大電流10Aの 低電流設計」(2.2kWタイプ)
    今までお使いの契約電流はそのままで、2台、3台と増設しても、最大電流が10Aの「低電流設計」ですので、ブレーカー落ちが気になりません。
  3. ボタンひとつで節電運転ができる「省パワーボタン」
    おやすみ時などフルパワー運転の必要がないとき、省パワー運転に切り換えると、冷房時は1時間あたり約10円以下、暖房時は約15円以下のわずかな電気代で運転。更なる省エネを実現します。

お部屋のどこからでも一目で確認できる大型「快適先進モニター」

お部屋のどこからでも一目で室内、外の温度を確認できる大型の「快適先進モニター」を室内機の中央部につけました。新「先進呼吸 」Vシリーズでは、新たに室内の湿度も表示できるようにして、温度と湿度をきめ細かくチェックし、健康的で快適な生活に役立てる表示機能としました。

流体力学にかなった先進的デザイン

流体力学にかなった風の流れを、先進的なフォルムで表現したデザイン

抗菌効果を発揮する「ワサビ空気清浄フィルター」

空気清浄機能へのニーズの高まりに対して、当社では古来より殺菌効果が高いとされるワサビに含まれる「アリルイソチオシアネート」の高い抗菌性に着眼して、それを塗布した空気清浄フィルターを開発しました。

安全で、抗菌性、抗カビ性に優れた空気清浄フィルターを全ての機種に標準装備しました。

環境問題にも配慮した設計

全機種にオゾン層を破壊しない新冷媒「R410A」を採用
発泡スチロール・ゼロ梱包方式の採用

市場動向とねらい

1999冷凍年度のエアコンの需要は、7月の天候不順や景気の低迷が影響し、昨年度を若干下回る 630万台程度になると見込まれます。2000冷凍年度は住宅着工件数の回復と買増買替需要の堅調な伸びに支えられ660~670万台程度の需要が予測されております。

中でも2.2kWクラスは、高いエアコン普及率により3~4台目の子供部屋等の買増需要として更なる伸長が期待されており、そのため、省エネ機種のニーズが高まっております。
また、健康志向の高まりから温度のみでなく空気の質を高める空調機能としての対応が要求されております。
一方、近年においては「地球温暖化防止」「オゾン層保護」等の地球環境問題への対応がエアコンに求められています。

そこで当社は、室内機の吸み込口を大きく開き、送風効率を大幅に高め、熱交換率を向上させて省エネを実現した「先進呼吸」シリーズを発売して好評を頂いておりますが、これらの動向を踏まえてオゾン層を破壊しない新冷媒(R410A)を採用し、省エネ性能を大幅に向上させた2.2kWクラスを加えた新「先進呼吸」Vシリーズを発売致します。

主な仕様

機種名 冷房能力 暖房能力 電源 冷媒
AS22FPV 2.2kW 3.2kW 100V15A R410A パールホワイト
AS28FPV 2.8kW 4.2kW 100V15A R410A パールホワイト
AS40FPV2 4.0kW 6.0kW 200V15A R410A パールホワイト

以上

注釈

注1 新省エネ法 :
2004年冷凍年度以降、目標COPをクリアする基準が制定されています。
注2 COP :
エネルギー消費効率(=定格能力W ÷ 消費電力W)

 

発表資料中の「価格」・「仕様」など記載内容は、発表日現在のものです。
予告なしに変更されることがありますので、ご了承ください。

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