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サステナブル経営を通じた企業理念の実現

富士通ゼネラルグループの企業理念「FUJITSU GENERAL Way」は、お客様と社会のために果たすべき使命としてOur Mission「 - 共に未来を生きる‐」を掲げています。これは「SDGs(持続可能な開発目標)」の理念である「誰一人取り残さない」と考えを同じくするもので、お客様と社会に寄り添い、新しい価値の提供により、快適・安心・安全な社会の実現に貢献することを目指した、当社グループで働くすべての人の羅針盤となっています。

また、企業理念の実現に向けて「サステナブル経営」をすべての事業活動の基本に据えています。「サステナブル経営」では「地球との共存 (Planet)」「社会への貢献(Society)」「社員との共感(Our People)」を三つの柱として、中長期的な事業の成長・発展を通じた持続可能な社会実現への貢献を目指しています。

本業を通じた持続可能な社会の実現では、当社グループの主力事業であるヒートポンプ技術を活用した空調機は、世界各国・地域においてクリーンかつ省エネ性・快適性・安全性に優れた製品としてだけでなく、暖房や給湯用途の化石燃料燃焼機器の代替製品として、気候変動の抑制に貢献することが期待されています。当社グループは、生活に欠かせない必需品として世界的にニーズが高まっているエアコンや、運転時に温室効果ガス(以下GHG)を排出しないATW(ヒートポンプ式温水暖房システム)などの社会課題を解決する製品の提供で、持続可能な社会実現への貢献を目指します。

また、情報通信システム・電子デバイスにおいても、気候変動を背景とした自然災害の増加により必要性が増した、安心・安全を支える防災・消防システムの提供や、産業機器等の省エネ化によりGHGの排出量削減に貢献する高効率パワーモジュール事業など、事業基盤の強化を進めると共に社会課題の解決に貢献します。

この様に、社会課題の解決や持続可能な社会への貢献が期待できる戦略的製品・サービスを「サステナブル・プロダクト(以下サスプロ)」に認定し、新規開拓や市場開拓などの重点投資を行うことで、2030年度サスプロ認定製品の連結売上高30%以上を目指して、売上拡大を図っていきます。

「地球との共存」の成果としては、当初の計画より早く2022年4月に事業活動における電力を再生可能エネルギー100%に転換しました。今後は電力以外も再生可能エネルギーへの転換を進めると共に、販売する製品のさらなる省エネ性能向上やデジタル技術を活用した節電効果の向上、製品輸送効率の改善などを進め、バリューチェーン全体で、2035年度にGHG排出量55%削減(2021年度比)、2050年度にはGHG排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル達成」を目指して取り組みを進めていきます。

「社会への貢献」としては、空調機、情報通信システム・電子デバイスの各事業の強化を通じて快適・安心・安全な社会、空間を提供するとともに、新規事業創出プログラム等の社内施策により、社会課題解決に向けた新たな価値の提供を目指します。これらと並行して、責任ある調達活動の体制強化や地域交流活動を推進し、社会の一員としての社会貢献にもより一層取り組んでいきます。

「社員との共感」では、社員が健康で気力を保ち、生産性とモチベーションの向上を図れる職場づくりに向け、健康経営の推進を続けるとともに、社員一人ひとりが自身のキャリアを主体的に考え自ら成長していくことが、持続的成長にとって不可欠なことから、「自発的なキャリア形成と学び」を支援する取り組みを強化していきます。

こうした努力を続けることにより、経営基盤ならびにお客様や社会からの信頼をより一層強固なものとし、当社グループの継続的な成長を目指して常に自己革新を追求してまいります。

株式会社富士通ゼネラル

代表取締役社長 経営執行役社長

斎藤 悦郎