連日の猛暑により都内では熱中症で搬送される人が増えています。

総務省消防庁が公表した速報値(7月25日~31日分)によると、搬送された人の約5割が高齢者であり、また、発生場所は約4割が「住居」でした。

総務省消防庁公表 全国の熱中症による救急搬送状況新しいタブ・ウィンドウで開く

室内でも熱中症にかかります。暑い時は我慢せず、必ずエアコンを使用してお過ごしください。

そこで本日は「蒸し暑い夏の日は、エアコンの「冷房」と「除湿」どちらがいいの?」という疑問にお答えしたいと思います。

まずはそれぞれの役割を紹介します。

「冷房」は部屋の空気の“温度を下げる”ことを目的とした運転。室内の熱を奪って室外に排出することで部屋を涼しくします。

冷房が室内の熱を奪って室外に排出するイメージ図

一方、「除湿」は部屋の空気の“湿度を下げる”ことを目的とした運転。空気は温度が高いとその分水分を蓄えることができるため、空気の温度を下げて水分を蓄えられなくすることで湿度を取り除きます。取り除いた水分はドレンホースから屋外へ排出されます。

配管と接続電線、ドレンホース

さらに除湿には室内に戻す空気の温度が異なる「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

弱冷房除湿。冷やして除湿した空気を室内に戻す。(弱い冷房)上に湿度の高いジメジメした空気、下に湿気を取って湿度が低く冷たい空気。
再熱除湿。冷やして除湿した空気を再び温めて室内に戻す。上に湿度の高いジメジメした空気、暖める、冷やす、下に湿気を取って湿度が低く冷たくなりすぎない空気。

では冷房と除湿の違いを踏まえ、蒸し暑い夏の日にはどちらを使用するのがよいでしょうか?

しっかりと温度を下げたい場合、最も効率的なのは「冷房」です!

冷房 除湿
弱冷房除湿 再熱除湿
目的 温度を下げる 湿度を下げる
室内の温度
最も下がる

少し下がる

あまり下がらない
消費電力
評価は環境条件や設定温度によって異なります。

また、設定温度に達すると湿度が取りづらくなるため、からっとさせたい場合は「弱冷房除湿」、体が冷えすぎず肌寒くない快適さを求める場合は「再熱除湿」がおすすめです。

なお、運転モードはお部屋の環境や体調などによって使い分けていただくことが大切です。

ぜひご自身にとって快適な温度でお過ごしください!

過去のゼネログでは「省エネに繋がるエアコンの使い方」も紹介していますので、ぜひご確認ください。

ゼネログ「節電に繋がるエアコンの使い方~無理のない節電で、熱中症にも注意を!~」ページを見る

正しくエアコンを活用して、この猛暑を乗り越えましょう!